7月その他 [舞台]
まだ書いてない記事もあるけど、とりあえず。
歌舞伎鑑賞教室「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚」
菊之助が岳父の当たり役大蔵卿に挑んだ。
夏休み文楽特別公演
今年は第二、三部のみ拝見。
三部の「夏祭浪花鑑」が見ものだった。簔助のお辰、勘十郎の団七。
歌舞伎鑑賞教室「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚」
菊之助が岳父の当たり役大蔵卿に挑んだ。
夏休み文楽特別公演
今年は第二、三部のみ拝見。
三部の「夏祭浪花鑑」が見ものだった。簔助のお辰、勘十郎の団七。
やきもの勉強会 [美術]
根津美術館
夏休み、初心者向けに焼き物の見方を解説してくれる展覧会。
今回は焼き物の中でも皿に的を絞り、そもそも皿が食卓に上るようになった食文化の歴史から振り返りつつ、ようようなデザインの皿を鑑賞する企画。
期待していたより、中国など外来のものが多く、鍋島などの色絵皿がそれほど見られなかったのがちょっと残念だったけど(とは言ってもそれなりの数はあった)、大小様々な皿、形も丸だけでなくいろいろのものがあって、楽しめた。
青花花卉文盤
景徳鎮 中国・明時代 15世紀
口径60センチを超す大皿。透明感のある白磁に青花で描かれた模様が品良く映える。
織部大皿 瀬戸 施釉陶器
日本・江戸時代 19世紀
色が織部らしい。でも織部というと形が変わったのが多い印象なので、丸皿はかえって新鮮。柄がいろいろ組み合わされてるのが面白い。
染付寿字文大皿 肥前 施釉磁器
日本・江戸時代 17世紀
こちらは肥前。珍しいやや黄みがかった地に染付が映える。祝いの席に使用されたのだろう。
チラシにあるように丸だけでなく凝った形のものもたくさんあって目を引く。大きさも小さいものは口径数センチの手塩皿からあってほんとにいろいろで楽しい。
強いて言えば、「勉強会」と銘打つならもう少し染付、色絵、青磁といった用語の説明もあっても良かったかな。
夏休み、初心者向けに焼き物の見方を解説してくれる展覧会。
今回は焼き物の中でも皿に的を絞り、そもそも皿が食卓に上るようになった食文化の歴史から振り返りつつ、ようようなデザインの皿を鑑賞する企画。
期待していたより、中国など外来のものが多く、鍋島などの色絵皿がそれほど見られなかったのがちょっと残念だったけど(とは言ってもそれなりの数はあった)、大小様々な皿、形も丸だけでなくいろいろのものがあって、楽しめた。
青花花卉文盤
景徳鎮 中国・明時代 15世紀
口径60センチを超す大皿。透明感のある白磁に青花で描かれた模様が品良く映える。
織部大皿 瀬戸 施釉陶器
日本・江戸時代 19世紀
色が織部らしい。でも織部というと形が変わったのが多い印象なので、丸皿はかえって新鮮。柄がいろいろ組み合わされてるのが面白い。
染付寿字文大皿 肥前 施釉磁器
日本・江戸時代 17世紀
こちらは肥前。珍しいやや黄みがかった地に染付が映える。祝いの席に使用されたのだろう。
チラシにあるように丸だけでなく凝った形のものもたくさんあって目を引く。大きさも小さいものは口径数センチの手塩皿からあってほんとにいろいろで楽しい。
強いて言えば、「勉強会」と銘打つならもう少し染付、色絵、青磁といった用語の説明もあっても良かったかな。
川端龍子展 [美術]
山種美術館
没後50年記念の展覧会。
実はこのブログのいちばんはじめの記事が川端龍子展だった。まあ偶然ですけど。
はじめ洋画家を志し、後に日本画家に転向、というのはわりと珍しいのでは。その経歴を知ってから観るせいか、日本画というとイメージする繊細な画法より、大胆な構図で大きな画面いっぱいに描かれた迫力ある絵が多い。
《鳴門》
とにかく大きい。そしてその大画面に渦を巻く海に引き込まれそうな気がする。
《香炉峰》
大きすぎて、一瞬何を描いているのかわからなかった(苦笑)
戦時中に中国大陸に渡って飛行機に乗せてもらった時に見た景色を描いた絵。非現実的だが飛行機を半透明に描くことで景色の雄大さを描き出している。
こういった大きな絵は「会場芸術」と呼ばれて、はじめは龍子を批判する言葉だったらしいが龍子はそれをいわば逆手にとって、展覧会場で多くの人に見てもらう作品を描いた。
ただこういった大きな絵を見ると、構図の妙や面白さはあるにしても、写実性や色使いの美しさは二の次になっているような気がしてしまって、この人って「巧い」のかなあ、と素朴な疑問がプチッとわく。
ところが。
《爆弾散華》
戦争の爆撃で自宅が被災し、壊滅した様子を飛び散った草花に託して描いた。これもサイズは大きいが、繊細華麗に描かれた花々はまさしく伝統的な琳派風の花。
ふうむ、こういう絵も描ける。他にも鯉を描いた「五鱗」なども繊細な美しさがあった。
なんだかつかみ所のない人だ。
《草の実》
これは金字経に発想を得て描かれた。紺の地に金泥のみで描かれた草花が実に品が良く華麗。
また、龍子は俳句もたしなみ、自作の句に絵を添えた作品も多く展示されていて、大規模の絵とはひと味もふた味も違った親しみやすい作品が並んでいた。
正直言うと、あまりにいろんなタイプの絵があって、素人目には「龍子らしさ」が捉えられなくて、好きなタイプの絵とそうでもないのといろいろあって、まあそこも含めて面白く見ることができた。
没後50年記念の展覧会。
実はこのブログのいちばんはじめの記事が川端龍子展だった。まあ偶然ですけど。
はじめ洋画家を志し、後に日本画家に転向、というのはわりと珍しいのでは。その経歴を知ってから観るせいか、日本画というとイメージする繊細な画法より、大胆な構図で大きな画面いっぱいに描かれた迫力ある絵が多い。
《鳴門》
とにかく大きい。そしてその大画面に渦を巻く海に引き込まれそうな気がする。
《香炉峰》
大きすぎて、一瞬何を描いているのかわからなかった(苦笑)
戦時中に中国大陸に渡って飛行機に乗せてもらった時に見た景色を描いた絵。非現実的だが飛行機を半透明に描くことで景色の雄大さを描き出している。
こういった大きな絵は「会場芸術」と呼ばれて、はじめは龍子を批判する言葉だったらしいが龍子はそれをいわば逆手にとって、展覧会場で多くの人に見てもらう作品を描いた。
ただこういった大きな絵を見ると、構図の妙や面白さはあるにしても、写実性や色使いの美しさは二の次になっているような気がしてしまって、この人って「巧い」のかなあ、と素朴な疑問がプチッとわく。
ところが。
《爆弾散華》
戦争の爆撃で自宅が被災し、壊滅した様子を飛び散った草花に託して描いた。これもサイズは大きいが、繊細華麗に描かれた花々はまさしく伝統的な琳派風の花。
ふうむ、こういう絵も描ける。他にも鯉を描いた「五鱗」なども繊細な美しさがあった。
なんだかつかみ所のない人だ。
《草の実》
これは金字経に発想を得て描かれた。紺の地に金泥のみで描かれた草花が実に品が良く華麗。
また、龍子は俳句もたしなみ、自作の句に絵を添えた作品も多く展示されていて、大規模の絵とはひと味もふた味も違った親しみやすい作品が並んでいた。
正直言うと、あまりにいろんなタイプの絵があって、素人目には「龍子らしさ」が捉えられなくて、好きなタイプの絵とそうでもないのといろいろあって、まあそこも含めて面白く見ることができた。