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キュビズム展 [美術]

キュビズム展 国立西洋美術館

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パリ・ポンピドゥーセンターのコレクションを中心に、キュビズムの歴史を辿る展覧会。

キュビズムってどうも好きじゃない。ひと言で言えば平面と立体の組み合わせからなる絵、なんだろうけど、なまじ半端に具象絵画だから、これのどこに顔があってどこにギター(やたらとギターがでてくるのはなぜ)があるんだ、と頭を抱えてしまうのだ。

先駆けとなったセザンヌやアンリ・ルソーの絵画、プリミティヴアートと呼ばれたアフリカなどの彫刻を皮切りに、ピカソとブラックがキュビズムの扉を開ける。
確かに初期のブラックなど見るとセザンヌとの強い繋がりを感じる。

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ブラック「レスタックの高架橋」(1908)

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パブロ・ピカソ「女性の胸像」(1907)
これはまだほんとに初期の頃でわかりやすい。

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ジョルジュ・ブラック《果物皿とトランプ》(1913)
こうなってくると何が描かれてるのかさっぱり。

レジェなどになると平面より立体的な要素が強くなってきて、ちょっと面白いかなとも思う。
意外なところでシャガールやモジリアニもあって、どこがキュビズムという気もしないではなかった。

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モジリアニ「女性の頭部」
確かにプリミティブアートの彫刻に影響を受けてると思うけど。

シャガールの他にもロシア系の画家が数点。

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ラリオーノフ「春」(1912)
あまりキュビズムっぽくないけど、展示作品全体の中でこれがいちばん気に入った。

キュビズムが始まっていろいろ枝分かれして発展していく様子はなんとなく辿れた。だからといって、理解が深まったかというと素人にはやっぱり難しい。
でも思いがけずモジリアニやシャガールも見られたし見応えは十分。
カンディンスキーがなかったのは残念だったけど。
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