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鳥文斎栄之展 [美術]

サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展  千葉市美術館
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鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし1756−1829)は、元は旗本で将軍家治の時代に「絵具方」という役目を務めた後職を退き浮世絵師となった異例な経歴の持ち主。
画風としては楚々とした長身の美人画を始め、風景画なども手がけ、依頼による肉筆画も多かった。
武士出身ということもあってか、顧客に武家など上流階級を持っていたのも特徴で、質の良い絵の具をふんだんに使ったものも多い。
明治以降海外に流出したものが多いそうで、まとまった展覧会は初めてだという。

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《貴婦人の舟遊び》寛政4−5年(1792-93)頃
大判の三枚続き。こういうのを作らせてもらえたのもキャリアの始めからいい客がついていたから。

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《若那初模様 丁子屋 いそ山 きちじ たきじ》寛政7年(1785)頃
保存状態が素晴らしく良く、褪色しやすい紫も綺麗に残っている。着物の柄も美しい。

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《朝顔美人図》絹本着色 寛政7年(1795)
肉筆画。朝顔の描き方もどことなく品がある。

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《郭中美人競 大文字屋内本津枝》寛政9年(1797)頃 
背景に雲母を使ったり、着物の柄の刷りも見事。

どれも美しい絵ばかりで見応えがある。滅多に見られない作品も多そう。

なお、同時開催の「武士と絵画 」展も面白い。
栄之が武士出身というのにちなんだのだろう、同じく元は武士の海北友松や酒井抱一、浦上玉堂らの絵画が並ぶ。こちらもお見逃しなく。
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