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色絵の器展 [美術]

日本民藝館
http://www.mingeikan.or.jp/events/
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実は初めて訪問した日本民藝館。
今回の展覧会は、館所蔵の器から、天啓赤絵・呉州赤絵・古伊万里赤絵と、中国、日本の色絵を見せてくれる。

色絵はどれを見ても楽しい。形より柄がどれも凝っていて豪華なものも、素朴なものもそれぞれに工夫があって見飽きない。

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色絵丸文繋鉢〔天啓赤絵〕  明時代 17世紀前半
あら、可愛い。と思わず声が出そうに。今でもこんな絵付けの器ありそう。

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色絵赤玉花卉鳳凰文皿〔呉州赤絵〕  明時代 17世紀前半 径37.8㎝
呉須赤絵ってもっと地味な印象があったけどこれは華やか。祝い事の席などで使えそう。

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色絵蓮池翡翠文皿 伊万里 江戸時代 17世紀中葉 径36.4㎝
色合いは九谷っぽいかと思ったけど伊万里なのね。

よくある器展だと、名人の手になる絢爛豪華な絵付けや、青磁の洗練された器が並んだりするが、民藝館だからか、なんとなく普段使いされていたような、それでいて絵付けの美しい器が並んでいて、こんなのほしいなあ、と思うものがいっぱいあった。

また、併設展示として、河井寛次郎や濱田庄司ら民芸運動にかかわった作家の絵付け作品もあった。
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赤絵黍文角扁壺 濱田庄司 1938年 高15.0cm

面白かったのは、棟方志功や芹沢銈介のような陶芸家ではない作家のものがあったこと。絵付けだけをしたのだろうが、どれも志功らしい、銈介らしい色柄で楽しい。

他にも朝鮮の染付などもあり、器好きにはたまらない展覧会。
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