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ジャン=ギアン・ケラス リサイタル [音楽]

6月22日(水) 杉並公会堂
ケラス2016a.JPG

プログラム
バッハ : 無伴奏チェロ組曲全曲

ケラスの演奏会、ちょっと久しぶりかな?アルカント・カルテットもすっかりメジャーになって前回はチケットが取れなかったし。
今回の来日では、他の会場では中東の楽器との珍しいアンサンブルなどをやるようだが、無難な(?)こちらのプログラムを選んだ。

無難と言っても、チェロの作品として至高の名曲、それも全曲を一晩でと言うから大変である。10年くらい前王子ホールでやった時は3曲ずつ二夜に分けてだったはず。
演奏は作品番号順に、2曲ずつやって休憩を入れるパターン。もちろん、全て暗譜。

重厚長大とは無縁。軽やかで浮遊感がありながら深遠で鋭いバッハ。
何度も聴いてる曲のはずが、聞き逃していた部分に光が当たるような新鮮さ。軽やかな1番にはじまり、4番なんて現代音楽のかけらが混ざるような面白さ。後半、5番の晦渋が滲む深み。そして最後の6番のひたすら高みを目指すような、バロック建築のような構築性。
あざやかでありながらあくまでも端正で、真っ直ぐに心に届く。

ふうう。やっぱり凄いの一言。ちょっと遠い会場だったけど、聴きに行ってよかった。

こんなプログラムの後、アンコールなんてやらないよね、と思ったのに
クルターク : シャドウ
デュティユー : ザッハーの名による3つのストローフェ より

と2曲もやってくれた。バッハの後でバリバリの現代曲をやるところがケラスらしい。そしてそれがまたさらっと絶品で。アンコールと言うにはもったいないような贅沢すぎる口直しでした。
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