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ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念オーケストラ [音楽]

3月17日(木) 東京芸術劇場

指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:日伊国交樹立150周年記念オーケストラ
    ~東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
バス:イルダール・アブドラザコフ
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:東京少年少女合唱隊

ヴェルディ:
 歌劇 《ナブッコ》 序曲
 歌劇 《ナブッコ》 第1幕 より 「祭りの晴着がもみくちゃに」
 歌劇 《アッティラ》 第1幕 より アッティラのアリアとカバレッタ
  「ローマの前で私の魂が...あの境界の向こうで」
 歌劇 《マクベス》 第3幕 より 舞曲
 歌劇 《運命の力》 序曲
 歌劇 《第1回十字軍のロンバルディア人》 第3幕 より
  「エルサレムへ、エルサレムへ」

ボイト:歌劇 《メフィストフェレ》 プロローグ

ムーティは何度かこの東京春祭に登場しているが、これまでは日本人の春祭オケを指揮していた。今回は、手兵のルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団と春祭オケの合同演奏。どちらも若手の特別編成。

前半はムーティ十八番のヴェルディ。情熱的で時にデモーニッシュ。「運命の力」序曲以外はあまりよく知らない曲だったが、緩急を自在に操り、旋律は歌わせる。さすがオペラ指揮者と唸らされる演奏。ヴェルディの激しく、熱く、時に血の臭いがするような情念が渦巻く舞台が目に浮かぶよう。まさにムーティ節といった演奏。

でも、ヴェルディより印象に残ったのは、初めて聞いたボイト。児童合唱も加わっての、いわば演奏会形式の序幕上演。バスの歌うメフィストフェレと合唱の掛け合いが面白く、児童合唱団の天使の声がまさに天使で清らかで美しい。へえ、こんな良い曲、知らなかったなあ。めっけもん!な気分。合唱団の後ろには金管のバンダが並んで壮観。(でも合唱団の人は耳が痛くないのかしら?)

特筆すべきは、東京オペラシンガーズと東京少年少女合唱隊の素晴らしさ。オペラシンガーズは東京春祭ではたびたび聴いていて、そのたびに感心しているが、今回もヴェルディ、ボイト共に緻密な合唱。そして少年少女合唱団と来たらもう、当たり前だが原語での歌唱、いや、すごいすごい。上手いなあ。すっごく練習したんだろうなあ、とおばちゃんうるうるしてしまった。

オケの方は若手と言うことで、やや粗さもあったが、その分熱気があり、ムーティについていこうとするガッツが感じられて良い演奏。コンマスや管楽器のトップは途中で日本人とあちらの人が交替で勤めていた。

今年は1月に続いてムーティ様を二度も聞けてほんとに幸せ。この日のような演奏を聴くと、やっぱりムーティのオペラを聴きたいな~、と思ってしまうが、財政的に無理なのが残念。。。。

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