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マレイ・ペライア&アカデミー室内管弦楽団 [音楽]

11月13日(木) サントリーホール

指揮&ピアノ:マレイ・ペライア
アカデミー室内管弦楽団

プログラム
メンデルスゾーン: 弦楽のための交響曲第7番 ニ短調
モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K467
J.S.バッハ: ピアノ協奏曲第7番 ト短調 BWV1058
ハイドン: 交響曲第94番 ト長調 Hob.I-94 「驚愕」

同じ組み合わせで確か10数年前に聞いているはず。プログラムをはっきり覚えていないんだけど。
今回も目当てはペライア。どうも私は、豪腕系より、ダン・タイソンとかこの人のような、美音で聞かせるピアノが好きみたい。

1曲目は指揮者なしのアンサンブルで。こぢんまりとした編成。指揮なしでも息の合ったところを聞かせる。

白眉は二曲目のモーツァルト。ペライアのピアノはオーソドックスで奇をてらわず。端正で瑞々しい。第2楽章のあの有名なメロディも甘過ぎず品よくさらりと、しかしとても美しく聞かせた。ああ、やっぱり良いわ、ペライア。決して押しつけがましくないのに、勘所をきちっと押さえて聞かせてくれる。決して「どうだ」というような演奏ではないのに、ひたひたと胸に響くものがある。

バッハは個人的にはやはりチェンバロで聞きたいのでまぁまぁといったところだが、ペライアの美点はここでも十分に発揮された。

最後のハイドンは、もうおまけみたいな気分だったのだが、これが意外にと言っては失礼だがとても良かった。オケだけを取ってみれば、これがいちばんだったかもしれない。さすが手練れの集団、しっかりしたアンサンブルで引き締まった演奏。大編成のフルオーケストラとはひと味違う、室内オケの良さを堪能した。

弾き振りでペライアも疲れたのか、アンコールはなし。派手さはなかったが、とてもすっきりとして後味の良い演奏会だった。
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