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東京JAZZ2010  9/4夜の部 [音楽]

9月4日(土) 東京国際フォーラム・ホールA

すっかり毎年この時期恒例になった東京JAZZに今年も参加。毎回どの日に行こうか迷うのだけど、今年は一つに絞れず初めて2日間の参加。
まずは2日目夜の部 ”THE VOICES”。

第一部
TOKU & 塩谷哲
二人とも生で聴くのは初めて。歌とフリューゲルホルンのTOKU、オルケスタ・デ・ラ・ルスなどでも活躍のピアノの塩谷の二人だけのステージ。
実を言うと、前にTOKUの歌をテレビかラジオで聴いたときは、下手!と思って(苦笑)、今回、よりによってこの”THE VOICES"のステージに出るってどうよ!?と思っていた。
今回聴いても、大御所ジャズシンガーのように歌唱力で唸らせる力はないのだが、キャリアを重ねてきたことで生まれた良い意味での雰囲気は備わっていて、肩の力を抜いて聴くことの出来る、心地よい歌声を披露していた。

一方の塩谷は、いまや小曽根真と並んで日本のスター・ピアニストの一人と言って良く、抜群のノリと美しい音色で好サポート。ああ、気持ちいいですね、この人のピアノ。

曲は、スタンダードから二人のオリジナルまで様々。特に最後の塩谷の作曲、吉田美奈子作詞というバラード「星の夜」は絶品。TOKUが歌の前に「僕、この歌唄うと泣けるんですよ」と言っていたのがわかる~。吉田さんの歌でも聴いてみたいな。
二人のMCも和気藹々と楽しく(でも、この間テレビにでてきた時よりはおとなしめ?)、ゆったりとリラックス出来る楽しいステージだった。

1. One Moment Of Love
2. Overjoyer
3. La Vie En Rose
4. She
5. Flying Shoes
6. Our Love Story
7. 星の夜

第二部
Roberta Flack
ロバータ・フラックと言えば「やさしく歌って」。はるか昔、TVCMでも使われて日本でも大ヒット。いったいあれはいつ頃のことだったんだろう、と思うけれど、昔過ぎて分からない。だって私が子供の頃だよね。ま、それぐらい長いキャリアのある人で、今は亡きダニー・ハサウェイとの共演アルバムもあったりして今や伝説的なシンガーの一人。なんと御年70歳と聞いてびっくり。

バンドにバック・コーラスも従えて、ピアノ弾き語りのお姿はさすがの貫禄で、自分が歌ってるよりバンドやコーラスのメンバーにソロを取らせている時間の方が長いくらいだったが、(いや、そのメンバーがさすがに上手いのだわ。ロバータ自身が、若い人を育てるために集めたバンド、と言っていたのがよく分かる)、かの「やさしく歌って」をのっけから披露、暖かくチャーミングな歌声と大きな存在感で観客の心をつかんでいた。

ロバータ・フラック(vo/p)、シェルトン・ベクトン(music director/key/vo)、チェ・マーシャル(ds)、
ニコラス・ブランカー(b)、ディーン・ブラウン(g)、アルチューロ・タッピン(sax/fl)、
デリック・ヒューズ(vo)、ノヴァ・ネルソン(vo)、メリッサ・ラロシェル(vo)

1. Theme
2. Killing Me Softly With His Song
3. Feel Like Makin’ Love
4. Say No
5. Sweet Georgia Brown
6. No Woman No Cry
7. Mercy Mercy Me
8. Eternary
9. Feeling That Glow
10. Wishing On Star
11. Soft And Gentle Rain
12. The First Time Ever I Saw Your Face

第三部
Al Jarreau
7月に入院したというニュースが流れて、来日出来るのかと心配したが、ステージに現れたお姿はお元気そのもの。こちらも70歳とは思えぬパワフルなパフォーマンス。

始めの数曲こそちょっと声が出ていない感じだったが、後半にかけてどんどん乗ってきた歌は本当にソウルフルでパワフルで、スキャットや今で言うヴォイス・パーカッション的なもののはしりというテクニックも駆使して、これまた強者揃いのバックと絶妙な絡みを聴かせて圧巻。さっきのロバータもだけれど、長くやってる人は観客をつかむツボを心得ているよね。
と言って、良くあるベテランが昔の名前で出ています的な懐メロに安住するのではなく、今も現役ばりばりのかっこよさを見せつけた、まさにノリノリの実に楽しいステージだった。いや~、恐るべし70歳!

アル・ジャロウ(vo)、ジョー・トゥラーノ(key/sax/vo)、ラリー・ウィリアムス(key/p/fl)、
ジョン・カルデロン(g/vo)、マーク・シモンズ(ds)、クリス・ウォーカー(b/vo)

1. Save Me
2. Look To The Rainbow
3. You Don’t See Me
4. Sweet Potato Pie
5. We Got By
6. Easy
7. Take Five
8. She’s Leaving Home
9. We’re In This Love
10. After All
11. Boogie Down
12. Roof Garden


ギヴィン・イット・アップ

ギヴィン・イット・アップ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/29
  • メディア: CD

唯一持ってるアルのアルバム。ギターのジョージ・ベンソンとのベテランらしいコラボが素晴らしい心地よさ。

タグ:東京JAZZ
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