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ミシェル・カミロ&チューチョ・ヴァルデス [音楽]

3月28日 
BLUE NOTE TOKYO 1st ステージ

MICHEL CAMILO & CHUCHO VALDES "Piano Masters"と銘打った公演。
ドミニカ出身のカミロと、キューバ出身のヴァルデスという二人のラテン・ピアノの名手の競演とあって、客席は満員。ブルー・ノートのバー・カウンターまでびっしり埋まっているのなんて、私は初めて見たな~。すごい熱気。
食事するつもりはなかったので、あまり早く行かなかったからいい席はもうなくて、ステージに向かって左の方の、ステージに背を向ける側のテーブル席になってしまい、体をひねって見ることになって腰の悪い私にはちょっと辛かった(苦笑)が、カミロが左側だったので彼の手がよく見えたのはうれしかった。なにしろとんでもない早技で鍵盤の上を動き回る彼の手指だけでも一見の価値はある。

まずは二人だけで登場。
最初は指慣らしと言った感じでスローに始まるがだんだんのってきて、1曲目(タイトル不明)から既にヒートアップ。
初めは二人のどちらがどの音を弾いているのか、手の動きを追っていないとわからなかったが、次第に二人の違いがわかってくる。
二人ともすごいテクニシャンだが、その中にもリリックで華麗なカミロと、ハードでやや重量感のあるヴァルデスと言ったところか。(ちなみに体格は小柄なカミロに対し大柄なヴァルデスはいかにも鍵盤を叩く力も強そう。)

2曲目にはラテン・スタンダードの「ベサメ・ムーチョ」。あまりにも有名な曲で、一つ間違えばダサダサになってしまいそうだが、この名手二人の手に掛かればそんなはずもなく、火花が散るような、それでいて和気藹々なムードがただよう面白さ。

続いてヴァルデスのソロ。タイトルはわからないが、終盤でラフマニノフのピアノ・コンチェルトのフレーズが引用されて面白かった。
そしてカミロのソロはピアソラの「Adios Nonino」。トマティートのギターともやっていたが、ソロで聞くとまた違う。激しさと静謐さが両立する、カミロの美しい音色の魅力あふれる曲。

そして後半は、ヴァルデスのバンドも加わり、特に1曲はヴァルデスの妹(姉?)のマイラが入って歌を披露。この時ばかりは何とも楽しい、ちょっと懐かしのラテン・ムード音楽の雰囲気。
そしてバンドとの演奏は、カミロが「これからはジャム・セッションだよ」と言ったとおり、スリリングで丁々発止の熱気あふれるプレイが繰り広げられて観客も興奮の渦。コンガの人が上手かったな~。
本当にあっと言う間に時間が来て、二人がステージを降りたときは、「えっ、もうそんな時間!?」と思ったくらいだった。

アンコールは再び二人だけで「SOMEONE TO WATCH OVER ME」。
意外にも(?)しっとりとしたバラードで熱いステージを締めくくった。

はぁ~、面白かった。
気がつけば、ドリンクの氷は溶け、フォンダンショコラは冷め、アイスクリームは跡形もなくなっていた(笑)。
やっぱりライヴは良いです。

初日のステージの様子はこちらでどうぞ。
http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2010/03/_pm_michel_camilo_chucho_valde.html

Michel Camilo(p)
ミシェル・カミロ(ピアノ)
Chucho Valdés(p)
チューチョ・ヴァルデス(ピアノ)
Mayra Caridad Valdés(vo)
マイラ・カリダ・ヴァルデス(ヴォーカル)
Lázáro Rivero(b)
ラザロ・リヴェロ(ベース)
Juan Carlos Rojas(ds)
ホアン・カルロス・ロハス(ドラムス)
Yaroldy Abreu(congas)
ジャロルディ・アブレイユ(コンガ)


これはカミロの古いアルバムですが、ビッグ・バンドと競演していて、それはそれはご機嫌な作品。ソロも良いけどこれもおすすめ!
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