台風と日本人

昨日の台風１８号では、私もＪＲが止まったおかげで迷惑した口です。
まあ、事故や故障と違って、誰を責めるわけにもいきません。

なんだかんだあって、結局会社にたどり着いたのはもう午後２時頃でした。一日の半分終わってるよ。

いえね、ここだけの話、もっと早く行こうと思えば行けたんです。
最寄りの地下鉄は動いていたので、その駅までバスかタクシーで行けば（結局はそのコースを採ったんだけど）良いというのはわかっていたんだけど、なにしろ、朝駅に行った時点では駅前はものすごい人で溢れていて、タクシー乗り場もバス停もどこが最後尾かわからない状態。
あの駅前にあんなに人がいるの、引っ越してきてから初めて見ました。お祭の時より多い。しかも通勤の人が多いから、スーツ姿で全体が黒っぽい。文字通り、黒山の人だかり。
これを見て、根性も仕事への執着も薄い私は、げんなりして家に帰ってきてしまったのです。
それにもう空は晴れていたから、すぐに風も止んでＪＲも動き出すだろうとタカをくくったし。

ところが、家でずっとNHKのニュースを見ていても、いっかな運行再開のめどは立たず、また風もなかなか弱まらない。
昼近くなって、ああ、めんどくさい。もう休んじゃおうか。
と思い始めたとき、一つ隣の駅に住んでいる同僚から電話が。「アタシ、これからバスで地下鉄に行ってみるわ」
え～、行くの‥‥？とは言えず、「そう？じゃ私も行くわ」

しゃあないな、と、重い腰を上げ、駅に向かったけど、バス停の長蛇の列はいっこうに短くなっておらず、またＪＲで振り替えチケットをもらうのにも苦労し、、、そうやって大回りして２時間近くかかって会社に行ったわけです。やれやれ。

でもそれにしても、なんで日本人って、こういう時でもみんな律儀に出社するんでしょうね。学校は休校になるんだから、会社だって緊急性のある仕事の人以外は、警報が出たら休んでいい、くらいにどうしてしないのかしら。だって実際、外を歩いているときは、何か飛んできやしないかと冷や冷やでしたよ。

お医者さんとか、お巡りさんとか消防署員とかじゃなければ、こういう時に１日くらい仕事を休んだって、世の中が悪くなるわけでもないだろうに、日本人ってなんでこうなんだろう。と、疲れた顔で地下鉄に乗っている周りの人たちを見ながら、つくづく考えてしまいました。
確かに真面目さは美徳だけど、融通が利かなければ意味がないんじゃないのかなあ。
なんて考える私は、ただ不真面目なだけでしょうか。。。