東京JAZZ2009 9/6夜の部 [音楽]
９月６日 東京国際フォーラムホールA
毎年秋に恒例になった東京JAZZに今年も参加。9/4から6までの３日間昼夜公演で、プログラム的には他の日に行きたかったけど、仕事もあって６日夜の最終公演だけ。なにしろ終わりが遅いのが判っているので、翌日仕事があるとちょっと辛いから。
同じように思っている人も多いのか、この部では２階などは半分くらいしか客が入っていなかった。ちょっともったいないなあ。
第一部
大西順子トリオ featuring 井上陽介 and ジーン・ジャクソン
１１年ぶりのアルバム発表が話題の大西順子さん。日本人女性ジャズピアニストの先駆け的存在だったがしばらくの活動休止を経ての復活。さすがに若くて活きが良いだけの演奏とは一味違う、テクニックだけじゃない深い陰影を感じさせるピアノが印象的。ゲストのベースの井上さんがまた上手くて渋くて格好良かったなあ。
第二部
マッコイ・タイナー・トリオ featuringジョン・スコフィールド（g）
ジェラルド・キャノン（b）、エリック・カマウ・グラヴァット（ds）
１９３８年生まれの大御所、マッコイ・タイナーの登場。ゲストは新作アルバムで共演したこれまた名手のジョン・スコフィールドという豪華な共演。初めて聴いたタイナーのピアノは、無駄な抒情性を排した、まるでリズムセクションのような正確なピアノで、といって決して冷たいんじゃなくて、クールに燃えてる、みたいな。こう言うの、結構好きです。スコフィールドのギターの方がメロディアスに歌っていて、合わせるとちょうど良い感じ。いたずらに聴衆におもねらない毅然とした演奏スタイルがびしっと決まっていてお見事。
第三部
ルー・ドナルドソン（sax）
敦賀明子（org）、ランディー・ジョンストン（g）、田井中福司（ds）
この日いちばん盛り上がったのがこのルー・ドナルドソン。今人気のケニー・Gや、デイヴ・コズなどのお洒落なサックスとは全く違う、ちょっと、いやかなりドロドロした南の雰囲気（笑）いっぱいのソウルフルなサックスを、ユーモアたっぷりのＭＣ（すごい癖のある英語とだみ声で、半分も理解できなかったけど、周りで笑ってる人がいたから可笑しかったんだと思う）を挟みながら披露。いや～、存在感に圧倒されると言うのはこういうのでしょう。共演者もまた良くて、特にオルガンの敦賀さんは、日本人でこれだけノリの良いオルガニストがいるんだ、とうれしくなったし、ドラムの田井中さんも凄い熱演で長いソロパートをもらっていて主役を食うほどだった。
第四部
Legend of Funk, Blues and Jazz「BLUE NOTE RECORDS 70th Anniversary SUPER JAM」
David Matthews(p, arr,cond)、Lou Donaldson (as)、Lew Soloff(tp)、Andy Snitzer(sax)、China Moses(vo)、Yusuke Hirado(p)、Charnett Moffett(b)、Kazuhiro Sunaga(b)、Akira Jimbo(ds)、Victor Lewis(ds)、Sohnosuke Imaizumi(ds)、Takahiro "Matzz" Matsuoka(per)
まず前半では日本の若手バンド”quasimode”（クオシモード）が登場。平戸祐介(Pf、Key)、松岡”matzz”高廣(Perc)、須長和広(Bass)、今泉総之輔(Drums) のコア・メンバーに加え、サックス、トランペット２人、トロンボーンが入ったバンドで、伸び盛りらしい勢いのある演奏。良いですねえ、活きがよくて。ただ、一曲ルー・ドナルドソンをゲストに迎えたのだが、都会風のクオシモードとディープなドナルドソンという両者のカラーが違いすぎてあまりしっくりこなかったように感じた。
後半では、東京JAZZ最終日のお楽しみのジャムセッション。当日までに参加した様々なゲストが一挙に登場して普段ではありえない共演を披露してくれた。でも今回は例年に比べても人数が多すぎて収拾がついていない感じで、せっかく出てきたチャイナ・モーゼスなどもちょっとしか見せ場がなく、なんだか不完全燃焼な感じがした。たくさん出てくればいいってもんでもないんだよね。
終演時間は１１時ちょっと前。これまででいちばん遅いかな。さすがに疲れました。
今日のステージでは、日本人プレーヤーの活躍が目立ったのが嬉しい。そんなにしょっちゅうライヴハウスに足を運べるわけではないけど、ブルーノートなどに出る大物外人プレーヤーだけじゃなくて、こういう若手やベテランの日本人も聴いていこうかな、と思う。
毎年秋に恒例になった東京JAZZに今年も参加。9/4から6までの３日間昼夜公演で、プログラム的には他の日に行きたかったけど、仕事もあって６日夜の最終公演だけ。なにしろ終わりが遅いのが判っているので、翌日仕事があるとちょっと辛いから。
同じように思っている人も多いのか、この部では２階などは半分くらいしか客が入っていなかった。ちょっともったいないなあ。
第一部
大西順子トリオ featuring 井上陽介 and ジーン・ジャクソン
１１年ぶりのアルバム発表が話題の大西順子さん。日本人女性ジャズピアニストの先駆け的存在だったがしばらくの活動休止を経ての復活。さすがに若くて活きが良いだけの演奏とは一味違う、テクニックだけじゃない深い陰影を感じさせるピアノが印象的。ゲストのベースの井上さんがまた上手くて渋くて格好良かったなあ。
第二部
マッコイ・タイナー・トリオ featuringジョン・スコフィールド（g）
ジェラルド・キャノン（b）、エリック・カマウ・グラヴァット（ds）
１９３８年生まれの大御所、マッコイ・タイナーの登場。ゲストは新作アルバムで共演したこれまた名手のジョン・スコフィールドという豪華な共演。初めて聴いたタイナーのピアノは、無駄な抒情性を排した、まるでリズムセクションのような正確なピアノで、といって決して冷たいんじゃなくて、クールに燃えてる、みたいな。こう言うの、結構好きです。スコフィールドのギターの方がメロディアスに歌っていて、合わせるとちょうど良い感じ。いたずらに聴衆におもねらない毅然とした演奏スタイルがびしっと決まっていてお見事。
第三部
ルー・ドナルドソン（sax）
敦賀明子（org）、ランディー・ジョンストン（g）、田井中福司（ds）
この日いちばん盛り上がったのがこのルー・ドナルドソン。今人気のケニー・Gや、デイヴ・コズなどのお洒落なサックスとは全く違う、ちょっと、いやかなりドロドロした南の雰囲気（笑）いっぱいのソウルフルなサックスを、ユーモアたっぷりのＭＣ（すごい癖のある英語とだみ声で、半分も理解できなかったけど、周りで笑ってる人がいたから可笑しかったんだと思う）を挟みながら披露。いや～、存在感に圧倒されると言うのはこういうのでしょう。共演者もまた良くて、特にオルガンの敦賀さんは、日本人でこれだけノリの良いオルガニストがいるんだ、とうれしくなったし、ドラムの田井中さんも凄い熱演で長いソロパートをもらっていて主役を食うほどだった。
第四部
Legend of Funk, Blues and Jazz「BLUE NOTE RECORDS 70th Anniversary SUPER JAM」
David Matthews(p, arr,cond)、Lou Donaldson (as)、Lew Soloff(tp)、Andy Snitzer(sax)、China Moses(vo)、Yusuke Hirado(p)、Charnett Moffett(b)、Kazuhiro Sunaga(b)、Akira Jimbo(ds)、Victor Lewis(ds)、Sohnosuke Imaizumi(ds)、Takahiro "Matzz" Matsuoka(per)
まず前半では日本の若手バンド”quasimode”（クオシモード）が登場。平戸祐介(Pf、Key)、松岡”matzz”高廣(Perc)、須長和広(Bass)、今泉総之輔(Drums) のコア・メンバーに加え、サックス、トランペット２人、トロンボーンが入ったバンドで、伸び盛りらしい勢いのある演奏。良いですねえ、活きがよくて。ただ、一曲ルー・ドナルドソンをゲストに迎えたのだが、都会風のクオシモードとディープなドナルドソンという両者のカラーが違いすぎてあまりしっくりこなかったように感じた。
後半では、東京JAZZ最終日のお楽しみのジャムセッション。当日までに参加した様々なゲストが一挙に登場して普段ではありえない共演を披露してくれた。でも今回は例年に比べても人数が多すぎて収拾がついていない感じで、せっかく出てきたチャイナ・モーゼスなどもちょっとしか見せ場がなく、なんだか不完全燃焼な感じがした。たくさん出てくればいいってもんでもないんだよね。
終演時間は１１時ちょっと前。これまででいちばん遅いかな。さすがに疲れました。
今日のステージでは、日本人プレーヤーの活躍が目立ったのが嬉しい。そんなにしょっちゅうライヴハウスに足を運べるわけではないけど、ブルーノートなどに出る大物外人プレーヤーだけじゃなくて、こういう若手やベテランの日本人も聴いていこうかな、と思う。
タグ：東京JAZZ
コメント 0