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国立文楽劇場初春公演 第2部 [舞台]

第1部と第2部の間が1時間以上空いていたので、近くの生國魂神社へ初詣に行った。前から行ってみようと思っていたのだが初めての参拝。本殿の他にも小さいお社がいくつもあって、中には浄瑠璃神社という文楽縁のものもあったのでここにも参拝。他にもお稲荷さんとか、淀君縁の鴫野神社(女性守護の神様が祀ってあるとか)なども。
もう三が日は過ぎていたのでそれほどの人出ではなかったが、とりあえず松の内に初詣ができたので、ちょっと落ち着いた気分。

第二部の方は少しお客も減って、満席ではなかったがまずまずの入り具合。

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新版歌祭文
 座摩社の段
 野崎村の段
 油屋の段
玉女の久松、清十郎のお染、勘十郎の小助、簑助のおみつ、和生の久作

2007年12月の国立劇場での公演で、座摩社と野崎村は観ている。油屋の段は初見。
油屋の段を観て初めて久松の生い立ちがよくわかった次第。実は、昔からこの久松が嫌いでして(苦笑)。周りの人が必死に苦労して生かしてやろうとしているのに、自分では何もせずに結局全部無駄にして死んでしまう身勝手さが嫌なのよね。

いちばんの見物は当然簑助のおみつで、久松と祝言をあげられることになったうれしさやいじらしさを生き生きと見せ、お染への焼き餅も何とも可愛らしい。それが一転して髪を下ろした悲しさ哀れさとの対比が見事。途中でおみつが髪を結い直すところがあるのだが、右手と左手と違う人がやっているのに良くできるなあ、と感心してしまった。
玉女の久松はあまりいじいじとせずにすっきりした感じ。でもやっぱりこの人はこういうのはニンじゃない気がする。
清十郎のお染はおっとりとしたお嬢さんながら、久松を一途に慕う様子に健気さが出た。
勘十郎の小助が小ずるく嫌味ながらも軽妙な味がありさすがに上手い。
和生が老人を遣うのも珍しい気がするが、気概ある風が立派。

浄瑠璃は野崎村の中が英・団七、切りが綱・清二郎、住・錦糸と揃ってさすがに聴き応え十分。綱大夫の体調が心配されたが持ち直したようで一安心。住大夫もお元気で、おみつ・久作・おみつの母の心情を聞かせて情に溢れる様子がさすがに泣かせる。
油屋の段では文字久が休演で咲甫と清志郎、奥が咲・燕三。入り組んだ展開の中にチャリ場も含め、面白く聞かせた。


タグ:文楽
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