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カサンドラ・ウィルソン・ライヴ@ブルー・ノート東京 [音楽]

8月11日
1st ステージ

カサンドラ・ウィルソン4年ぶりの来日公演を聴きにブルーノートへ。平日夜の1stにもかかわらず満員の盛況。
実はこの4年前のライヴを聴きに行ったのが、私のブルーノート初体験。それまでちょっと敷居が高かったのを、どうしてもカサンドラのライヴは聴きたくて、同僚を無理矢理誘っていったのだったが、行ってよかった、ほんとに素晴らしいライヴだった。

今回はこの初夏に出た久々のスタンダードアルバム「ラヴァリー~恋人のように」をひっさげての来日。
当然セットリストも1曲目の「キャラバン」始め、このアルバムからの曲が中心ではあったのだが、バックのパーソネルがまったく一緒ではないせいか、CDとは多少印象が違う気もした。特にピアニストが代わると、やっぱりだいぶ音も変わるし。CDの方が割と普通のスタンダードジャズらしいアレンジだったのが、ライヴではもっと凝ったというか、カサンドラらしい、ジャズと一言にくくれないような響きになっていたように感じられて面白かった。

カサンドラの歌は相変わらず深くて濃い。今時流行の、きれいで甘いだけの歌手とは一線も二線も画して、聴き手の耳だけでなく魂に訴えかけてくる。どの曲ももちろん素晴らしかったが、圧巻だったのはアンコールで歌った「Arere」。アルバムで聴く以上にディープでまるでアフリカの風の匂いがするよう。昨年、ディー・ディー・ブリッジウォーターが出した「Red Earth」はアフリカ色あふれる傑作だったけれど、カサンドラにもああいう曲も歌って欲しいなあ、と感じた。前にブルースのアルバムは出しているけど、いつかやってくれないかな。

少しだけ残念だったのは、どの曲もイントロや間奏がかなり長くて、カサンドラの声や歌に浸りたい向きにはちょっと不完全燃焼気味だったこと。いや、もちろんバンドもすごく上手かったのだが、私は彼女の声をもっと聴きたかったの。とは言えそれも最後の「Arere」でかなり解消されたけど。

Cassandra Wilson(vo)
カサンドラ・ウィルソン(ヴォーカル)
Orrin Evans(p)
オリン・エヴァンス(ピアノ)
Marvin Sewell(g)
マーヴィン・スーウェル(ギター)
Kenny Davis(b)
ケニー・デイヴィス(ベース)
EJ Strickland(ds)
イージェー・ストリックランド(ドラムス)
Lekan Babalola(per)
レカン・ババロラ(パーカッション)

Loverly

Loverly

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Note
  • 発売日: 2008/06/10
  • メディア: CD



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コメント 2

palette

ブルーノート、いいですよねー、私も大好きなんです。でも、出演者が豪華ということもあって、お値段も高いので、そうたびたびは行けないというのが欠点かも。真夏の夜にソウルミュージック(?)。いいですねー。
by palette (2008-08-12 08:49) 

mami

paletteさん、こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
ブルーノートは、ほんとに毎週行きたいくらいなんですが、おっしゃるとおりチャージもお食事も結構なお値段なので、庶民はそうそうは行けませんねえ。
なので、たまのブルーノートは自分へのご褒美気分です(笑)。
でもやっぱりライヴは良いですよね!
by mami (2008-08-12 23:38) 

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