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バウハウス・デッサウ展 [美術]

6月10日
東京藝術大学美術館
http://www.bauhaus-dessau.jp/

チラシやポスターをちらりと見て、バウハウス関連の工芸デザインの展覧会、くらいに思って出かけたが、想像以上にアカデミックな内容。
バウハウスというのは、1919年にドイツのヴァイマールで設立された造形芸術学校。その後デッサウ、さらにベルリンへと場所を変えたが、1933年ナチスの台頭の影響で閉校してしまった。わずか15年の活動期間にもかかわらず、今も世界中のデザインや建築に影響を与えているという、モダンデザインの伝説。
今回は、特にデッサウに学校があった時期の活動を紹介するもの。

展示作品には、椅子などの家具、照明器具、食器などバウハウスで生まれたデザインの作品も多いが、中心となるのは授業で使われた実験器具や、立体模型、図面など。つまり、バウハウスで何をどのように教えていたか、を見せるのが趣旨のよう。私のような素人にはちんぷんかんぷんのものも多いが、絵画部門の教師だったカンディンスキーやクレーが使った色彩のテキストなどは、いかにもという感じで面白い。現代の美大などではこんなテキストは使わないのかな。
また、建築では、現存するデッサウの校舎の図面、模型などを展示、さらに校長室を当時の姿で再現する。近代建築の先駆けとして世界遺産にもなっている建物を垣間見ることが出来る。

きっと、美術や工芸を学んでいる人には、面白くてしかたないだろうな、と思うような展覧会。実際、目を輝かせてみている学生さんらしき人がたくさん。
私にはちょっと難しかった気もするが、今でも十分商品として通用しそうな椅子やライトなどのデザインがここから生まれて世界に広まったのか、と想像すると楽しかった。
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