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「柿右衛門と鍋島」展 [美術]

5月11日 
出光美術館
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
index_ph002.jpg
文楽を見終わった後、まだ間に合いそうだったので有楽町の出光美術館へ向かう。
日曜の午後とあって混んでいるかと思ったが、意外と空いていてゆっくり見ることができた。

この展覧会は、柿右衛門と鍋島という日本を代表する陶磁器を「肥前磁器」というくくりで、その初期から技術的に頂点とも言える江戸時代中期くらいまでの発達の流れをたどるもの。
初期の比較的素朴な絵柄がだんだん洗練されてきて、精巧華麗を極めていく様子が手に取るようにわかる。
器の形、絵柄のデザイン、それを実際のものにする技術、どれ一つ欠けてもいけない、陶工達の技の精華の素晴らしさを堪能できる。

展示品の中には、古伊万里の影響を受けたマイセンやイギリスの磁器もあり、素人目にはどっちが本家のものか判らないほどで、鎖国の時代にヨーロッパに渡った数少ない日本美術が受容された様が興味深い。
また、ほとんどの出品作は器だが、中には柿右衛門の「狛犬」などもあって珍しい。

私の好みとしては、昔は柿右衛門の赤絵が綺麗で好きだったけれど、この頃は鍋島の落ち着いた色合いも良いな、なんて思ったりしている。もちろん、どちらも実物はひとつもまだ手に入れてないけれど。いつかは本物のお茶碗の一つくらい買いたいものだとずっと思っているが、いつのことやら。
タグ:出光美術館
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