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中村勘三郎写真展 [美術]

東京ミッドタウン・ホール


「魂の、写真展。」とサブタイトルの付いた、写真家ミック・ロックが撮った勘三郎の写真展。

ゴールデンウィーク中、オープンしたばかりの東京ミッドタウン。
普段人混みが嫌いな私なら絶対に行かないところだが、会期中に行けるのが今日しかないとあっては仕方がない。
案の定、最寄りの六本木駅からは絶え間なく人の流れが続いていた。この調子では、写真展も入場制限だろうか、と心配しながら会場のホールに着いたが、行列はない。あれ?意外に空いてる…。中に入っても全然混んでいなくて、拍子抜けするくらい。まあ、おかげでゆっくり鑑賞できましたが。

ミック・ロックの名前を知っているのは、写真好きよりロック音楽好きの方が多いのではないだろうか。
会場にも一部展示してあったが、デヴィッド・ボウイやクィーンなどミュージシャンの写真を多く手がけてきた人だ。
そのロックが平成中村座のニューヨーク公演を観て感激して、撮影に挑んだ写真が中心。
入り口付近ではクィーンの「SHOW MUST GO ON」が流れていて、いかにもという感じ。
写真は普通のパネルだけではなく、大きなスクリーン状の物にプリントされたものもあり、かなりの迫力。
中では「夏祭浪花鑑」の「長町裏の場」の実況音声も流れて臨場感たっぷり(音声のみ、ヴィデオ上演はない)。
勘三郎だけでなく、橋之助や福助、七之助ら一座の面々の写真もあり、舞台写真だけでなく、楽屋やオフショットのものもあり、楽しい。
「夏祭浪花鑑」だけでなく、「法界坊」や「伊勢音頭」などの写真もあった。

ただ、一つ一つの写真にキャプションがないため、普段歌舞伎を観ていない人には、これが誰で何に扮しているのか、が全くおわかりにならないと思う。そう言う情報を与えることを目的としていない展覧会だと割り切っているのだろうが、いささか不親切な感じは否めない。ミック・ロックの写真のファンがこの写真展を観て歌舞伎に興味を持つ、、、ということも考えられるのだから。

まあまあ面白い写真展ではあったが、勘三郎という役者はやっぱり動いてなんぼの人、というのが改めて感じられた。いくら素晴らしい写真でも、あの生の舞台で動いている勘三郎の躍動感の半分も伝わりはしない。とは言え、それを百も承知で一瞬を切り取っていく写真家の挑戦というのも、見応えがあることは確かだ。
でも正直言って、これで入場料千円はちょっと高かったかなぁ。

見終わってから、せっかくここまで来たので東京ミッドタウンのショップやレストランのゾーンも覗いてみたが、こちらはものすごい人だった。飲食店はどこも長蛇の列。有名スィーツの店は入場制限。根性がないのでさっさと諦めました。
サントリー美術館も行ってみたかったが今日は止め。代わりに普段なら敷居が高くて入れそうにないインテリアや雑貨のお店を人混みに紛れて覗いて行った。懐が暖かなら欲しい物がいっぱいあったけど、無理無理。目の保養だけして帰ってきました。


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愛染かつら

行って来られたのですねー。
私も行きたかったのですが、場所が場所だけに混んでいると思い込んで躊躇してしまっていました…
あまり混んでいなかったのであれば、行っておけば良かったかも…
時間が取れたら行こうかしら。
うーん、ムリかなぁ。
ロック好きにとってはミック・ロックは外せないカメラマンではあるんですがねぇー。
by 愛染かつら (2007-05-02 03:25) 

mami

愛染かつらさん、こんばんは。
なぜか空いてましたよ、私が行ったときは。
ミッドタウン自体はすっごい人だったんですけどねえ。

写真展のほうは、思ったより出品点数が少なかったので、1000円は高かったかな(苦笑)。
勘三郎の大ファンとか、ミック・ロックの写真のファンなら楽しめるかも。
私は、亀蔵さんや弥十郎さんの写真がお茶目で意外に楽しかったです。
夜も8時までやっているので、お時間があったら行ってみられてはいかがですか?
by mami (2007-05-03 00:04) 

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