最近読んだ本 [読書]
何年か前、勘九郎主演でやっていたテレビドラマの原作シリーズ。とっても粋で、ほろりとさせるツボが上手く押さえられてる。一気に全作読んでしまうのがもったいなくて、ちびちび読んでます。
時々、無性に司馬さんの文章が読みたくなる。でも小説は長いし、時事批評的なエッセイはちょっとしんどい、という時に最適なのがこのシリーズ。これもいつかは全巻制覇を目指しているけど、まだまだ先は長い。「秋田」を選んだのは近々ちょっと行く予定があるので。
いまさら、という気もしないではない(笑)。そう言えばまだ読んでなかったわ、と。
芸談はもちろんだが、お兄さんたち(十一代目團十郎と白鸚)や師匠の六代目菊五郎の思い出話が興味深かった。
ベスト・セラーになっているだけあって、面白かった!ミステリ-だが、主人公の少年の成長の物語でもある。登場人物が皆個性的で、一気に読める。ただ、最後の真相の解明が、故人の手記によるというのは、ミステリーとしてはいささか安易。
前作「花の脇役」はだいぶ前に読んでいたが、続編があったのを知らなかった。こう言うのを読むと、ちゃんと筋書きも買って(普段は買わない)、脇役さんにも注意を払えるようにならないと、と思う。でも実際は、芯の役者さんを追うのが精一杯。ごめんなさい、という気分。
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