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歌舞伎巡業 東コース [舞台]

6月30日(木) 江戸川総合文化センター
jungyo_2016東.jpg
夏場恒例の巡業、東コースと中央コースはこの日が初日。まず東の方を拝見。
東は染五郎、壱太郎らの顔ぶれ。

一、ご挨拶
市川 染五郎

染五郎がスーツ姿で登場。まずご当地ネタで、このホールのこけら落としでも歌舞伎公演があったこととか、地元で有名なグルメの紹介(いや、私、地元だけど知らなかったんですが。。。)
後は演目のざっくりした紹介など。
内容はどうってことないけど、よく考えたら染ちゃんのスーツ姿、と言うか素顔を生で見たの初めてかも。さすがに男前~でした。

二、晒三番叟(さらしさんばそう)
如月姫 中村 壱太郎

舞踊。初めて見る演目。源氏の白旗を取り戻そうとする平忠度の娘如月姫が、旗を晒しのように振って踊るのが眼目。
壱太郎は美しく、衣装も二度の引き抜きがあって目にも華やかで楽しい。晒しを振ると言えば近江のお兼だがあれより衣装が重そうで大変かも。最後、引き抜きのせいか帯が少し下がって見えたのは気のせいかな。動きはまだ馴染んでない感じはあるが、ただのお姫様じゃない闘う女のきりっとした様子も見せてなかなか。


三、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
松浦鎮信   市川 染五郎
大高源吾   中村 歌昇
宝井其角   嵐 橘三郎
お縫      市川 高麗蔵

染五郎初役の松浦侯。吉右衛門の叔父がやるのを憧れて見ていたと言うが、本当にその叔父様のをよくなぞってきた。愛嬌があって、我が儘で気分屋だけど憎めないお殿様の可愛さが良く出ていた。もちろん、ご隠居のお殿様にしては若々しすぎて、鷹揚さや貫禄に欠けるのは致し方ない。自分のものにするにはこれから経験を積んで10年、20年掛かるのかもしれないが、播磨屋の秀山十種の内でも代表的な演目を染ちゃんが継いでくれるのはとても嬉しい。

歌昇の源吾も初役。(と言うか、橘三郎も高麗蔵も初役、とご挨拶で染めちゃんが言ってた)
いつも播磨屋の御前様に近習で出ていて、ごますりに精勤していた(笑)が、まさかの源吾。初日ゆえかやや力が入りすぎだが、序幕での其角への遠慮がちな様子から一変して終盤での討ち入りを果たして晴れ晴れとした様子へと、しっかりと変化を見せ、凛々しい武士の風情。決め顔流し目いただきました~(笑)。

橘三郎の其角は初役とは思えない(いや、ちょっと台詞が怪しいとこはあったけど)、似合いの役で、情のある、俳諧の師匠らしいさばけた様子がこざっぱりとして上手い。
高麗蔵のお縫も楚々とした腰元の風情が身についていて、行儀良い様子。
7月に見るのも何な演目だけど、ちゃんと楽しめる仕上がりになっていた。

四、粟餅(あわもち)
杵造   市川 染五郎
おうす  中村 壱太郎

団子売りとよく似た雰囲気。先の晒三番叟と違って、くだけた世俗舞踊とでも言うか、肩のこらないおおらかな様子の踊り。染五郎、壱太郎とも、まだ息がぴったりというわけではないが丁寧に。和やかな雰囲気で楽しそう。踊り込んでいけばもっと面白くなりそう。


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