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水 神秘のかたち展 [美術]

サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_6/index.html
チラシ.JPG
水をテーマにした展覧会。今まであったかな、こういうの。単に風景の一部としての水ではなく、生命の源として信仰の対象となってきた部分に焦点を当てている。
展示作品は多岐にわたり、古くは古代の銅鐸に描かれた流水模様にはじまり、宗教美術はもちろん、家具や食器、着物の柄など身近なものまで様々な水に題を取ったものが見られる。

水はもちろん生活に欠かせないもので、だから信仰の対象になる。雨乞いを神に祈る。雨を降らせてくれる神様をご神体として拝む。

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十一面観音立像 長快作 鎌倉時代
長谷寺の十一面観音を模したものと言われる。長谷寺のご本尊は、近くの初瀬川に流れ着いた巨木から彫り出されたもので、日本ではそういう流木を神木として崇めてきた。光背が繊細で美しい。

2a.JPG
長谷寺縁起絵巻 南北朝時代
それを描いたのがこの絵巻。


一方雨乞いの大賞として祭られてきたのが善女龍王。龍を頭に抱いた仏様は円空が多く作っていて、今回のその中から展示されていた。(チラシに載ってないので写真はないけどこれが今回いちばん好きだった)

他には住吉大社をはじめ、みずと関わりの深い寺社の縁起絵巻や祭礼を描いた屏風など多岐にわたる作品が。

3a.JPG
日吉山王祇園祭礼図屏風 室町~桃山時代

派手な作品はないが、日本人と水の密接なつながりを感じられる展覧会。

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