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「天上の舞 飛天の美」展 [美術]

遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。

と言っておいて最初の記事が去年見た展覧会、と言うのも気が引けますが。

12月29日(日) サントリー美術館

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平等院鳳凰堂平成修理完成記念、ということで平等院所蔵の国宝《雲中供養菩薩像》をメインに、インドや中国の「飛天」も取り上げた展覧会。
飛天というのは文字通り空を飛ぶ天人で、インドから伝わった。キリスト教の天使のような神の御使いと言うよりは、空を舞い、踊る極楽浄土の象徴のような存在だろうか。
展示されていたどの絵や像の飛天も、天衣をひるがえし、仏様の周りを舞って、祝福したり楽しそうだ。

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仏伝浮彫「マーラの誘惑・降魔成道・初転法輪」
ガンダーラ 2~3世紀
こういう石像を見ると、中世ヨーロッパの教会の彫刻に似てるなあと思う。でもインどの方がはるかに昔。


中でも、平等院の鳳凰堂にある雲中供養菩薩像は、どれもが楽器を奏したり歌ったり、表情も豊かでなにやら楽しそう。こんな菩薩様が大挙して迎えに来て下さったら、安心して成仏できそう。

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国宝 雲中供養菩薩像 南2号
天喜元年(1053)

また場内では鳳凰堂落慶供養後、堂内に奉納される雲中供養菩薩像の模刻像を展示し直に触れて「結縁」することができる。滅多にない機会なので、並んでやらせていただいた。ありがたい。


どれもとても美しくて、穏やかで優しい像ばかり。不動明王とか神将のような勇ましい仏様も素敵だけれど、それらとは全く違った表情の仏像に心が穏やかになったような気がする。
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