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王羲之展 [舞台]

1月29日(火) 東京国立博物館
http://o-gishi.jp/

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続いて平成館の企画展、王羲之展へ。
王羲之(おうぎし、303~361、異説あり)は書聖と謳われる中国の伝説的な書家。と言っても真筆は残っておらず、全て複製。
複製にも大きく二種類あって、模本と臨本という。くわしくはHPをご覧いただくとして、どちらも気の遠くなるような作業。そうまでしても王羲之の書を残そうとしてきた、歴代中国皇帝の熱意、後代の書家の敬意にも感嘆。

書には全く疎いので、どこがどう素晴らしいとか言えないのだが、ド素人にも美しい字だと言うことくらいはわかる。
残された文書は、公式なものだけでなく、私信のようなものもあるのだが、そんな取り澄ましたものでない手紙でもすらすらと書かれた文字が後々まで残されるほど美しいのだ。と言って「流麗」というのとは違うようで、楷書体の、変な言い方かもしれないが、清潔な字。漢字だから、読もうと思えば私にも読めなくはない、かも(汗)。

今回の目玉は有名な「蘭亭序」の模本を何種類も見られること。28行、324字からなる詩集の序文で、文も名文として知られ、王羲之自身も生涯の傑作とした書。その模本はいわばバイブルみたいに扱われたらしい。ちなみに真筆は、王羲之を熱愛した唐の太宗が手に入れ、自分の死後一緒に副葬させてしまったと言うから、はた迷惑な話ではある。

まあ、全体に私のような門外漢には猫に小判というか、価値がちゃんとわからなくて申し訳ない展覧会。
ご覧になってる方の中には、作品を観ながら指で字を書いてらっしゃるような方もたくさんいらして、書道をやってる人なんだろうなあ、と。

珍しくイヤフォンガイドを借りたら、ナレーターがNHKの加賀美さんで、正確で美しい日本語が耳に心地よかった。こういうナレーションに変なアーティスト使うの止めてほしいよね。
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palette

実は高校生の時「書道女子」だったもので、蘭亭序はずいぶん臨書しました。
下手でした〜!でも、書道はあの集中感がいいんですよね。
行ってみたいですけど、間に合うかな?混んでましたか?
by palette (2013-02-06 22:46) 

mami

paletteさん、
書道をやってる人には王羲之は神様みたいなものなんでしょうね。会場でも熱心にご覧になってる方が多かったです。
私が行ったのは平日の夕方でしたが、思ったよりは人が多かったです。やっぱり人気なんですね。会期は3月3日までです。ぜひ足を運んで下さいね。
by mami (2013-02-07 00:45) 

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