エルミタージュ美術館展 [美術]
6月18日(月) 国立新美術館
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/index.html
公式HPを見たら、正式には「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」と、"大"がついてる。そこまで言うか、という気もするが、西欧絵画の400年というのは本当で、イタリア・ルネサンスから、20世紀ピカソあたりまでの絵画の歴史をさっくり見られる。出品作家も有名作家がずらり、の一方それほどでもないのも来てるが、並んだ絵の水準は高いように感じた。さすがは伊達にエルミタージュが所蔵しているわけではないのである。
展示はほぼ年代順。
イタリア・ルネサンスからはティツィアーノなど。でも正直言うと、ダ・ヴィンチは無理としてもラファエロもボッティチェリもないのはいささか寂しい。
だがバロックではルーベンスにレンブラントと大物が。
アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》1622-1623年
まさに伊達男、「俺って格好いいだろ」と言わんばかり。衣服の黒の光沢の見事さと、手の繊細な白さの対比が効いている。
今回の出品作中ではこれがいちばんのお気に入り。
18世紀 ロココと新古典派からはシャルダン、レイノルズなど。
ジョシュア・レノルズ 《ウェヌスの帯を解くクピド》1788年
この絵を見た時、あ、と懐かしくなった。ン十年前のエルミタージュ美術館展でも見た覚えがあったから。気に入って絵葉書買ったので覚えてた。また日本に来てくれたんだね~。
ウェヌス(ビーナス)に見立てたモデルはエマ・ハミルトン。ネルソン提督の愛人として有名だった女性。
これに限らず、ビーナスを描いた絵なんてほとんどは名前は出さないが誰かの肖像画で、神話でないとヌードを描けなかった時代の隠れ蓑だったんだろうね。
19世紀 ロマン派からポスト印象派まで にくると誰でも知ってる画家が目白押し。ドラクロワ、コロー、モネ、ルノワール、セザンヌ。。。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《黒い服を着た婦人》1876年
バラ色の頬をして幸せそうな笑みを浮かべる女性。気品のある肖像画。
最後は 20世紀マティスとその周辺 でルソーやドラン、マティスにピカソ、などが並ぶ。ここまでくると、400年で絵画もずいぶん変わったものだと思わずにはいられない。
正直な話、レンブラントやルーベンスを見てから数十分後に印象派を見ると、技術的には下手よねえ、と思ってしまうから可笑しい。
マティスはチラシの「赤い部屋(赤のハーモニー)」最初描かれた時は「青のハーモニー」だったのに後から塗り替えられたという絵。下端に元の青が残る。青と言うより青緑に近いが。
エルミタージュの所蔵品の中から選りすぐり、とは言わない。もっと凄い絵あるでしょう、とも思うが、まずまず見応えのある作品が並んだ展覧会。
余談ながら、実はエルミタージュには行ったことがある。まだソ連の時代。でも行ったことに感激して、何の絵を見たのかさっぱり記憶にないという情けなさ。いやあ、またいつか行けるといいなあ。
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/index.html
公式HPを見たら、正式には「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」と、"大"がついてる。そこまで言うか、という気もするが、西欧絵画の400年というのは本当で、イタリア・ルネサンスから、20世紀ピカソあたりまでの絵画の歴史をさっくり見られる。出品作家も有名作家がずらり、の一方それほどでもないのも来てるが、並んだ絵の水準は高いように感じた。さすがは伊達にエルミタージュが所蔵しているわけではないのである。
展示はほぼ年代順。
イタリア・ルネサンスからはティツィアーノなど。でも正直言うと、ダ・ヴィンチは無理としてもラファエロもボッティチェリもないのはいささか寂しい。
だがバロックではルーベンスにレンブラントと大物が。
アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》1622-1623年
まさに伊達男、「俺って格好いいだろ」と言わんばかり。衣服の黒の光沢の見事さと、手の繊細な白さの対比が効いている。
今回の出品作中ではこれがいちばんのお気に入り。
18世紀 ロココと新古典派からはシャルダン、レイノルズなど。
ジョシュア・レノルズ 《ウェヌスの帯を解くクピド》1788年
この絵を見た時、あ、と懐かしくなった。ン十年前のエルミタージュ美術館展でも見た覚えがあったから。気に入って絵葉書買ったので覚えてた。また日本に来てくれたんだね~。
ウェヌス(ビーナス)に見立てたモデルはエマ・ハミルトン。ネルソン提督の愛人として有名だった女性。
これに限らず、ビーナスを描いた絵なんてほとんどは名前は出さないが誰かの肖像画で、神話でないとヌードを描けなかった時代の隠れ蓑だったんだろうね。
19世紀 ロマン派からポスト印象派まで にくると誰でも知ってる画家が目白押し。ドラクロワ、コロー、モネ、ルノワール、セザンヌ。。。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《黒い服を着た婦人》1876年
バラ色の頬をして幸せそうな笑みを浮かべる女性。気品のある肖像画。
最後は 20世紀マティスとその周辺 でルソーやドラン、マティスにピカソ、などが並ぶ。ここまでくると、400年で絵画もずいぶん変わったものだと思わずにはいられない。
正直な話、レンブラントやルーベンスを見てから数十分後に印象派を見ると、技術的には下手よねえ、と思ってしまうから可笑しい。
マティスはチラシの「赤い部屋(赤のハーモニー)」最初描かれた時は「青のハーモニー」だったのに後から塗り替えられたという絵。下端に元の青が残る。青と言うより青緑に近いが。
エルミタージュの所蔵品の中から選りすぐり、とは言わない。もっと凄い絵あるでしょう、とも思うが、まずまず見応えのある作品が並んだ展覧会。
余談ながら、実はエルミタージュには行ったことがある。まだソ連の時代。でも行ったことに感激して、何の絵を見たのかさっぱり記憶にないという情けなさ。いやあ、またいつか行けるといいなあ。
サンクト・ペテルブルグのエルミタージュにいらしたんですね。
宮殿自体もとても立派と、図録に写真が載っていました。
ヴァン・ダイクの自画像は、私もハンサムだな~と感心しました。
ジョシュア・レイノルズのこの絵もすばらしいですね。少し痛んでいた
けれど、年月がたっているのだから、当然ですね。
エルミタージュ、行ってみたいです。
by TaekoLovesParis (2012-07-09 23:13)
TaekoLovesParisさん、
エルミタージュは本当に素晴らしい宮殿でした。絵よりも建物や内装に心奪われていたんだと思います!
絵も素晴らしいものがいっぱいありますねえ。
いつかまた行って、ゆっくり見られたらなあ、と思います。
by mami (2012-07-10 00:30)