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2月文楽公演第一部 [舞台]

2月6日(月) 国立劇場小劇場

2月は恒例の三部制。まず、第一部と二部を観劇。

H24-2チラシ.JPG

彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
    杉坂墓所の段 希・龍爾、英・清介
    毛谷村の段   咲甫・清志郞、咲・燕三
    立浪館仇討の段  三輪・南都・津國・文字栄・團吾
玉女の六助、和生のお園、玉輝の弾正実は京極内匠、、勘彌のお幸

杉坂墓所と毛谷村は歌舞伎でも時々やる(去年10月には吉右衛門らで見たばかり)だが、最後の仇討ちの段は珍しい。もちろん初見。

玉女の六助が大きく、立派。正直者でのびやかな六助の心根が見えるような様子が好ましく、弾正に騙されたと知った後の怒りで一回り大きくなったように見え、仇討ちの立ち回りも凛々しさがある。
六助ってほんと良い人だよね~。「気は優しくて力持ち」を絵に描いたような男。

お園は和生で、女武者の気の強そうな感じから、六助が許婚と知って一転態度がころっと変わるところが可愛い。歌舞伎ほどデレデレにはならないのだが、甲斐甲斐しく六助の世話をしようとするのが何とも可笑しい。

勘彌のお幸も後室らしい背筋の伸びた様子。歌舞伎と違って金包みの投げ合いはないのね。
玉輝の弾正も憎々しさあり。

義太夫ではまず杉坂墓所で英が立ち回りの場面を緊迫感のある語りで聞かせた。
毛谷村では咲・燕三がお園の出からで、二人の出会いの可笑しさと、お園の述懐の悲しさ、六助の怒りを力強く聞かせて期待通り。
最後の仇討ちの場は掛け合いで、派手に。

歌舞伎の方が細かい入れ事が多くて、笑える場面が多くなっているが、文楽も素朴に楽しい。特に今回ついた仇討ちの場は、単純に時代劇好きは楽しめます!(しかし、この話が久吉とか光秀とか関わり合いがあるなんて知らなかったわ)

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