NHK音楽祭・パリ管弦楽団 [音楽]
11月19日(土) NHKホール
この日はあいにくのすごい雨風。原宿の駅からNHKホールまで歩く間にびしょ濡れ。ホールに着いた時点でもう疲れ果てちゃって。。。参りました。
今年のNHK音楽祭はピアニストに焦点を当て、各演奏会で有名、あるいは伸び盛りのピアニストがコンチェルトを披露した。この日のピアニストはダン・ダイ・ソン。パリ管ももちろん聴きたかったが、ダン・タイ・ソンが第一のお目当て。
パリ管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ダン・タイ・ソン(ピアノ)
■曲目
メシアン/忘れられたささげもの
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
(アンコール)
ショパン/マズルカ 作品17-4
<休憩>
ストラヴィンスキー/バレエ音楽 「ペトルーシカ」
(アンコール)
ビゼー/小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」
ヤルヴィは今シーズンからパリ管の音楽監督になったばかり。まだお互い手探りの時期だろうけれど、そこはさすが玄人同士、乱れは見せない。
1曲目のメシアンは初めて聴いた。前半の激しさと後半の祈りに満ちた静けさが好対照な曲。良くわかんないけど、後半はきれいな曲だったな~。
2曲目が、事実上今日のメイン。ダン・タイ・ソンはベトナム出身で、アジア人初のショパン・コンクール優勝者。生で聴くのは初めてだが、とにかく音が綺麗で叙情的、と言う印象を持っている。このシューマンの協奏曲でも期待に違わず、美しく清潔感のある音色と歌い回しをしっとり聴かせてくれた。聴く前は、きっと第2楽章の緩徐楽章が良いだろうと思っていたが、むしろ第3楽章の早いパッセージでのころころと転がるような音の濁りのなさに驚嘆。本当にタッチのきれいなピアノだ。
パリ管も、売りの木管パートが負けじと美音を聴かせて、品の良い、王道をいくシューマン。
もうこの1曲だけでも、暴風雨の中来た甲斐があったというもの。
アンコールはダン・タイ・ソンお得意のショパンのマズルカ。哀愁を帯びたメロディを優しくどこまでも美しく聴かせてくれた。
休憩を挟んで後半はストラヴィンスキー。「火の鳥」や「春の祭典」に比べると演奏会で聴く機会は少ないかも。ストラヴィンスキーらしい機知に富んだ、聴くには楽しいがオケには難曲。
ヤルヴィとパリ管は、この日前半ではホールの音響がイマイチなせいもあって鳴りきっていない気がしたが、後半に来てエンジン全開。急に管も弦もばりばり鳴り出して気持ちいいこと!特に管セクションのソロがさすがの名人芸を次々に披露して素晴らしい。弦も時にビロードのようなと評されるだけあって、さすがのうまさ。
ヤルヴィの指揮も、この難曲をきびきびとした統制力で自在にコントロール。オケとの相性も上々と見受けられた。今後絆が深まればもっと良くなるだろう。良いコンビになりそう。何年か後にもう一度聴きたい。
ちなみに、初めてパリ管を生で聴いたのは確か20年以上前、バレンボイムの指揮でオール・ドビュッシーじゃなかったかな。あれは素晴らしかったなあ。
しかし、NHKホールでクラシックの演奏会を聴いたのは実はかなり久しぶりだったが、昨今の響きの良いホールで聞き慣れてるとさすがに辛い。せっかくならもっと良いところで聴きたかったな。まあチケットは安めだったからあまり文句言えないけど。
このコンビでの最新録音はこちら。
この日はあいにくのすごい雨風。原宿の駅からNHKホールまで歩く間にびしょ濡れ。ホールに着いた時点でもう疲れ果てちゃって。。。参りました。
今年のNHK音楽祭はピアニストに焦点を当て、各演奏会で有名、あるいは伸び盛りのピアニストがコンチェルトを披露した。この日のピアニストはダン・ダイ・ソン。パリ管ももちろん聴きたかったが、ダン・タイ・ソンが第一のお目当て。
パリ管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ダン・タイ・ソン(ピアノ)
■曲目
メシアン/忘れられたささげもの
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
(アンコール)
ショパン/マズルカ 作品17-4
<休憩>
ストラヴィンスキー/バレエ音楽 「ペトルーシカ」
(アンコール)
ビゼー/小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」
ヤルヴィは今シーズンからパリ管の音楽監督になったばかり。まだお互い手探りの時期だろうけれど、そこはさすが玄人同士、乱れは見せない。
1曲目のメシアンは初めて聴いた。前半の激しさと後半の祈りに満ちた静けさが好対照な曲。良くわかんないけど、後半はきれいな曲だったな~。
2曲目が、事実上今日のメイン。ダン・タイ・ソンはベトナム出身で、アジア人初のショパン・コンクール優勝者。生で聴くのは初めてだが、とにかく音が綺麗で叙情的、と言う印象を持っている。このシューマンの協奏曲でも期待に違わず、美しく清潔感のある音色と歌い回しをしっとり聴かせてくれた。聴く前は、きっと第2楽章の緩徐楽章が良いだろうと思っていたが、むしろ第3楽章の早いパッセージでのころころと転がるような音の濁りのなさに驚嘆。本当にタッチのきれいなピアノだ。
パリ管も、売りの木管パートが負けじと美音を聴かせて、品の良い、王道をいくシューマン。
もうこの1曲だけでも、暴風雨の中来た甲斐があったというもの。
アンコールはダン・タイ・ソンお得意のショパンのマズルカ。哀愁を帯びたメロディを優しくどこまでも美しく聴かせてくれた。
休憩を挟んで後半はストラヴィンスキー。「火の鳥」や「春の祭典」に比べると演奏会で聴く機会は少ないかも。ストラヴィンスキーらしい機知に富んだ、聴くには楽しいがオケには難曲。
ヤルヴィとパリ管は、この日前半ではホールの音響がイマイチなせいもあって鳴りきっていない気がしたが、後半に来てエンジン全開。急に管も弦もばりばり鳴り出して気持ちいいこと!特に管セクションのソロがさすがの名人芸を次々に披露して素晴らしい。弦も時にビロードのようなと評されるだけあって、さすがのうまさ。
ヤルヴィの指揮も、この難曲をきびきびとした統制力で自在にコントロール。オケとの相性も上々と見受けられた。今後絆が深まればもっと良くなるだろう。良いコンビになりそう。何年か後にもう一度聴きたい。
ちなみに、初めてパリ管を生で聴いたのは確か20年以上前、バレンボイムの指揮でオール・ドビュッシーじゃなかったかな。あれは素晴らしかったなあ。
しかし、NHKホールでクラシックの演奏会を聴いたのは実はかなり久しぶりだったが、昨今の響きの良いホールで聞き慣れてるとさすがに辛い。せっかくならもっと良いところで聴きたかったな。まあチケットは安めだったからあまり文句言えないけど。
このコンビでの最新録音はこちら。
>管も弦もばりばり鳴り出して気持ちいいこと!
良かったですか?
この演奏会はFMで生中継されていましたが・・・聞き逃しました。(汗)
NHKホールで聞こうとは思いませんが、録音は切れの良い音が聴けて意外と良いです。明日の夜BSで放送されるので聴いてみますね。
by ユキタロウ (2011-11-25 20:08)
ユキタロウさん、
NHKホールは響かないので、かえってテレビの方が良いかも?
明日の放送が楽しみです。
by mami (2011-11-25 23:49)