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五百羅漢展 [美術]

6月21日(火) 江戸東京博物館
http://500rakan.exhn.jp/
もう終わってしまったのですが、記録のために一応記事を書いておきますね。

芝・増上寺所蔵の、絵師・狩野一信(かずのぶ)(1816〜63)による五百羅漢図100幅を一堂に展示する初めての機会とか。
恥ずかしながら、一信の名前も知りませんでした。

展示は、テーマ毎に10幅毎にサブタイトルをつけて並べられていて、
第1~10幅    羅漢の日常の暮らしぶりを表す場面
第11~20幅   自ら懺悔し、出家者や異教徒を教化する場面
第21~40幅   生前の罪により巡る地獄など六道から救済する場面
第41~50幅   12の衣食住に関する欲を取り除く修行の場面
第51~60幅   神通力を発揮する場面
第61~70幅   禽獣たちを手なづける場面
第71~74幅   竜宮に招かれ、供養を受ける場面
第75~80幅   仏像や舎利を洗い、寺院を建立する場面
第81~90幅   さまざまな天災、人災からの救済を表す場面
第91~100幅  須弥山のまわりにある4つの大陸を巡る場面

となっていました。
画風は、当時の江戸の画家としてはかなり異端。極彩色、はっきり言ってけばいと言うかグロイと言うかな位(笑)。余白なく隅々まで塗り尽くされた絵は、息が詰まるほどの迫力。まあ正直言うと、私の趣味から言うと好きな絵ではないのだが、10年ほどを費やして100幅近くを描き上げたその執念には感服。(残念ながら、最後の数枚は一信の死後、弟子達が描き上げた)

描写力はもちろんだが、感心したのは想像力。羅漢自体がもちろん実物を見るわけにいかないが、地獄や竜宮、一角獣などの場面をリアルに描いた絵にはある種のユーモアも漂うようで、見ていて楽しい。

五百羅漢1.jpg
第22幅 六道 地獄(部分)
羅漢様って、お釈迦様の弟子で悟りを開いた人(?)のはずなのに、悪人顔に見えてしようがないのは私だけでしょうか……。

五百羅漢.jpg 
第61幅 禽獣(部分)
耳掃除されてる一角獣が可愛い!

100幅見ると目が疲れてくるくらいでしたが、見応えあって面白かったです!増上寺でも常時見られるわけではないみたいなので、貴重な機会でした。








タグ:五百羅漢
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