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渡辺香津美&大西順子 @ブルーノート東京 [音楽]

5月7日(土) ブルーノート東京

仕事が終わってから駆けつけたので、着いたのは開演10分前くらい。ぎりぎりセーフ。
なのでお席はもうかなり埋まっていて、上手側のテーブル席で6人のテーブルの真ん中に、カップルに挟まれて座るかたちに。いささか居心地悪し。いえいえ、良いんですよ、どうでも(笑)。

渡辺さんのライヴには、この10年くらい時々行っている。最近では去年9月の東京JAZZでのTOCHIKA再現ライヴの素晴らしさがまだ耳に残っているほど。
一方、大西さんの方は、やはり東京JAZZで一昨年だったかに一度聴いたことがあるだけで、あんまりよくは知らない。その時の印象は、硬質でクールなピアノ、という感じだったので、香津美さんと合うのかな?と言う気もしながら足を運んだ。

ピアノとギターのデュオって、意外に少ない。と言うのもどちらも一人で主役にもなるし、伴奏にもなる、と言うある意味微妙な組み合わせだからかな。私が他に生で聴いたことあるのは、ミシェル・カミロとトマティートくらいだが、あれはトマティートがフラメンコギターで、ちょっと普通と違う面白さ。

さてでは今夜の二人は、と言うとやはりとっても都会風。うん、いかにも現代のTOKYOの味かな?二人ともそれはそれはテクニシャンですごい難曲をサラサラ。掛け合いは丁々発止。でも火花が散るような熱さではなく、それは高度に計算された面白さ。う~ん、いわば「冷静と情熱の間」みたいな(笑)。アレンジがとても凝っていて、スタンダードでも良く聴いてないとどの曲かわからないくらい解体されて再構築されてるの。いや~、面白かったなあ。

この日の香津美さんは曲によってエレキとアコギを弾き分けてた。超名曲(難曲?)「遠州つばめ返し 」をやったので、椅子から転げ落ちそうになったよ。あれを生でやるんだ。すっご~い。
二人のオリジナルにスタンダードをまぜながら、お互いを立てるところは立て、自分が出るところはばりばり弾く、デュオとして当たり前ながら、控えめに弾いても聴かせちゃう二人の名人芸を堪能させていただいた。

なお、「初めての共演」と言うことだが、実は昔一度一緒にやったことがあり、それがなんと10数年前大晦日の紅白で吉田拓郎のバックを務めた、と言うMCにはビックリでした。NHKったら何をやらせるやら。

この日の公演は1stステージのみ。まさにオンリーワンの貴重な体験。おかげで普通のブルーノートだと1時間20分くらいのところ、1時間40分くらいはやってくれました。なんか得した気分。でも聴いてる間はあっという間に時間がたって、終わったときは、「え、もうそんな時間?」という感じでしたが。

セットリスト
1.AZIMUTH
2.MUSICAL MOMENTS
3.STELLA BY STARLIGHT
4.ONCE I LOVED
5.遠州つばめ返し
6.EASY TO LOVE
7.THE THREEPENNY OPERA
8.UNICORN
9.ROUTE 65
10.ROUND MIDNIGHT


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コメント 2

そらへい

気軽に?
ブルーノートに寄れて、生のジャズが聞けるとは
羨ましい限りです。
もっとも、同じ環境があっても行かない人は行かないので
やはり、それなりのまめさも必要ですね。
ご褒美は素晴らしい生演奏に接することができると言うことで
行った人にしか与えられないものですね。
by そらへい (2011-05-10 22:28) 

mami

そらへいさん、
ブルーノート、一人で行くのはいまだにちょっと敷居が高いですよ。チャージも高いですけどね(笑)。
でも行こうと思えばいけるところにあるのは、やっぱり恵まれていますよね。ありがたいと思わなくちゃ。
音楽でも舞台でも、生でないと味わえないものってありますから。
by mami (2011-05-11 00:08) 

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