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歌舞伎展at目黒雅叙園『猿之助歌舞伎の魅力』 [美術]

10月4日(月)
http://www.megurogajoen.co.jp/event/kabuki/index.html

猿之助.jpg

猿之助がスーパー歌舞伎を始め様々な舞台で実際に着用した衣装を展示する珍しい企画。
普通の歌舞伎の衣装だって豪華絢爛だが、特にスーパー歌舞伎の「ヤマトタケル」の衣装などはデザインがいわゆる「着物」の枠にとらわれていない斬新なもの。デザインしたのは猿之助ではないだろうが、その発想の大胆さには改めて感心する。
取り立てて澤瀉屋のファンでもないのだが、やはり猿之助の舞台にかける情熱が衣装を通じて伝わってくるような、豪華で力強くて、でも隅々にまで神経が行き届いた衣装の数々。
普通は客席からしか見られないものが、手の届くような近さで拝見できる貴重な機会です。
ああ、でもこういうのを見ると、猿之助の舞台が見られないのが本当に残念に思われる。

といくらここで紹介しても、歌舞伎ファン以外はまず興味がないであろうこの展示。
ブログに書く気も本当はあまりなかったんですが、実は会場の雅叙園「百段階段」というのがもう一つの見物でして。

名前は聞いていたんだけど、実際に足を踏み入れたのは初めて。昭和初期に建てられた木造建築で、7つのそれぞれ趣の違う部屋を階段でつないだふしぎな建物。
なんだかね、ちょっと薄暗くて、横溝正史の世界みたいな雰囲気。
文化財にもなっているそうで、特に「漁礁の間」の豪華を通り越していささかごてごてした装飾は、ちょっと日光東照宮にも通じるキッチュさ。
また「清方の間」は文字通り鏑木清方の描いた欄間と天井画に囲まれているなど、どの部屋もそれぞれ面白い。

絵の保存という点が気にかかるが、この建物だけでも一見の価値はあり。
ここではいろいろな企画展があるようで、来月は華道家の假屋崎省吾の生け花展、その次は坂本龍馬展などもあるので、もしまだ行ったことがなければ、気になる企画のときに足を運んでみて下さい。
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コメント 4

深野一朗

いつもniceを有難う御座います。雅叙園は一見の価値ありですね。
http://weblog.d-funk.jp/fukano/index.php?categ=1&year=&month=1&id=1106492692
by 深野一朗 (2010-10-07 08:36) 

mami

深野さん、こちらこそnice!ありがとうございます。
雅叙園百段階段の内装はすごいですね。深野さんの記事にあるとおり、今ではああいうのを作れる職人さんがいなくなってしまったのでしょうね。惜しいことです。
by mami (2010-10-08 00:06) 

リュカ

百段階段、とってもすばらしいですよね。
一度観て、感動しました。

じつは週末に母親が上京してくるんです。で、百段階段みたいよーみたいよーーーと、以前からわめいているので、
今回この展覧会、一緒に行くことにしてます♪
歌舞伎の世界はまだわからないのですが、百段階段もみられるので
一石二鳥かなっておもって^^
by リュカ (2010-10-08 14:35) 

mami

リュカさん、
お母さんといらっしゃるんですね。
今回の展示品の歌舞伎衣装は、百段階段の豪華さにも負けないような絢爛なものなので、歌舞伎のことを知らなくても楽しめると思いますよ。
でもこれを見たら、猿之助歌舞伎の舞台が見たくなるかも!?
また感想聞かせて下さいね~!
by mami (2010-10-09 00:18) 

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