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トリノ・エジプト展 [美術]

9月29日
東京都美術館
http://www.torino-egypt.com/
0909_pi_torino.jpg

近頃やたらとエジプトやら古代ローマやらがらみの展覧会が多いような気がする。あんまり興味がないので、これも見る気がなかったんだけど、他のブロガーさんたちの記事で「良かった、面白かった」というのが多いので、行ってみる気になった。

でも平日なのに、会期末と言うこともあって大混雑。元々どうしても見たいという気がないので、人を掻き分けて見ようとか、じりじり進まない列に並んででも最前列で見ようとかいう熱意がないもんだから、人の頭と頭の間からちょいちょい覗きながら見た程度で終わってしまい、あんまりちゃんとした感想を書けるようでもないので、今日は簡単に。

「トリノ・エジプト博物館は19世紀、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスのエジプト総領事となった外交官でエジプト学者のベルナルディーノ・ドロヴェッティの収集品を中心に創設されました。」(チラシより)
とのことで、世界屈指のエジプトコレクションを持つ博物館だとか。
トリノと言えば、この前の冬季オリンピックが開かれた町というのは知っているが、そんな博物館があるとは知らなかったな~。

古代エジプトでいちばん有名な王様といえばツタンカーメン!
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右側の小さい方がツタンカーメンで、左はアメン神。王の方が小さいのは神への従属を示すのだとか。何故か歴史上の公文書などでは抹殺されてきたツタンカーメン。10代で亡くなったとされている儚い生涯だが、こんな立派な像が造られたのだから生きているときはそれなりの権威を持っていたのだろうか。

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イビの石製人型棺(ひとがたかん)の蓋(ふた)
お棺なんですよね。なんて立派なんでしょ。

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オシリス神をかたどった王の巨像頭部 高さ:149cm、幅:48cm、奥行:60cm
本来は立像の頭部だけ。滅茶苦茶大きい。立像になったら何メートルになったんだろう。大仏様並み。

以上は「彫像ギャラリー」に展示。部屋全体の照明を落とし、展示作品にスポットライトをあてるような印象的な展示になっていた。

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ハヤブサ、トキ、ジャッカルの小像
古代エジプトでは動物も神様として崇められていた。ちょっと日本と共通する感じもあり親しみがわく。これらは副葬品だったよう。

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タバクエンコンスの人型棺(ひとがたかん)
女の人の棺。彩色が鮮やか。描かれているのは祭礼や神々の図像と言うことだが、仏教風に言えばお経をびっしり書いてあるようなものなのかしら。

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子供のミイラ
死後の再生と復活を信じた古代エジプトでは死者はミイラとされて手厚く葬られた。幼くして死んだ子供を美しく飾って葬った親の心は今でも同じで切ない。

比較的大きな展示品が多いので、なんとか後ろからでも見ることはできた。
世界にはまだまだ日本では知られていない立派な美術館や博物館があるんだな、と改めて思った。

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リュカ

エジプト&古代ローマの展覧会多いですよね。
私はどちらも好きなのですが(^^)
動物の小像は可愛いですよね。
家にいろいろ飾りたいです。

by リュカ (2009-10-01 21:06) 

mami

リュカさん、こんばんは。nice’&コメントありがとうございます。
日本人って、なんでこんなにエジプトやローマが好きなのかしら、って思うくらい、この頃多いですよね~。
ミイラも、何千年も後になってはるばる日本まで来たと知ったらびっくりでしょうね(笑)。
動物の像、他にも猫とか可愛かったですね。小さいレプリカがあったら欲しいくらいでした。
by mami (2009-10-02 00:21) 

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