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松竹大歌舞伎・東コース [舞台]

6月30日 江戸川総合文化センター

亀治郎、段四郎を中心とした東コースの初日の第一部を観る。
平日だが、ほぼ満員の盛況ぶり。二階には小学生の団体鑑賞もいたが、上演中は騒ぐこともなく大人しく観ていたのは感心。

一・操り三番叟
亀治郎の三番叟、亀鶴の後見
随分久しぶりに見た気がする演目。
亀治郎が体の柔らかさと、身体能力の高さを活かして、生き生きと(人形にこう言うのも可笑しいが)踊る楽しい踊り。まるでバレエのようにくるくる回って見せたり、普通の日舞ではあまり見ない振りもあって面白い。
後見の亀鶴が、ない糸をたぐったりつないだり、まるでほんとにあるように見せるのも一興で、亀鶴と亀治郎の息もあって楽しい一幕だった。

二・御目見得口上
段四郎、亀治郎、亀鶴、巳之助、竹三郎、桂三
襲名披露口上はよく見るが、これは巡業らしいご当地御目見得口上。
初日の一回目ということで、まだ慣れていない様子も見えるのが微笑ましい。竹三郎や桂三などは、歌舞伎座での口上に出ることはまずなさそうだし、巳之助も初口上だとかでちょっと緊張している様子だった。

三・弁天娘女男白波 浜松屋より勢揃いまで
亀治郎の弁天小僧、亀鶴の南郷力丸、段四郎の日本駄右衛門、巳之助の赤星十三郎、桂三の忠信利平、竹三郎の浜松屋幸兵衛
正月の浅草、團菊祭に続いて今年三度目のこの演目。特に團菊祭での豪華絢爛の舞台がまだ記憶に新しいときては分が悪いのはしかたない。
そこを差し引いても、亀治郎の菊之助は初日と言うこともあってか、いささか力が入りすぎ。日本駄右衛門に男と見破られたときの、わなわなとした表情からがっくりと落ちるところの変化の付け方も大仰で、「しらざあ言って~」の台詞もいかにも名台詞をここぞと「言って聞かせる」様子で、わかりやすくて素人受けはしそうだが、なんだか安っぽくなってしまったのは残念。
それとも巡業だから、歌舞伎初心者にもわかりやすく、と思ったのだろうか。まさかね。
まあ、なにしろ初日だから、回を重ねれば改善されるだろうとは思うが。

亀鶴の力丸に落ち着きとキリリとした味がありなかなか。
段四郎がさすがに重厚な雰囲気で舞台を締めた。


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