庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル [音楽]
11月29日サントリーホール。
プログラムは
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調op.105
ショスタコーヴィッチ:ヴァイオリン・ソナタop.134
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調op.18
アンコールとして
バルトーク : ルーマニア民族舞曲
シューマン : 3つのロマンスより 第2番
ドヴォルザーク : スラブ舞曲 op.72-2
(ピアノ:イタマール・ゴラン)
このプログラムからして、20歳を過ぎたばかりの若い子が選ぶ曲じゃない!
どれも、テクニックさえあれば何とかなる曲ではなく、深い音楽性や精神力が求められる曲ばかり。
でも紗矢香さんは、易々とやってのけるのです。
しかも全曲ほとんど暗譜。(譜面台は念のため、という感じで置いてありましたが)
特に素晴らしかったのはショスタコーヴィッチ。
ソナタとしてはかなり長大な、その上一瞬たりとも気の弛みを許さない難曲を、揺るぎないテクニックを駆使して、集中力を切らすことなく弾ききったのには、舌を巻くというか、脱帽というか。
一転、シュトラウスの2楽章や、アンコールでは優雅な響きも聞かせてくれて、本当に素晴らしい演奏でした。
ピアノのゴランのサポートも特筆に値するものでした。
これから先、どんな巨匠への道を歩むのか、楽しみで仕方ありません。
希望としては、まだあまり取り組んでいない、モーツァルトやベートーヴェンを聴きたいですね。
今年は、1月には五嶋みどりさんのリサイタルも聴きました。
みどりさんの集中力もすごかったです。
どうも日本人アーティストは、女性優位のような感じがしますねえ。
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