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フェルメールとレンブラント展 [美術]

森アーツセンターギャラリー
http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/

17世紀オランダの黄金時代の巨匠たち展。
目玉のフェルメールとレンブラントは各1点ずつ。それでも十分満足できる。

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ヨハネス・フェルメール
《水差しを持つ女》
私はフェルメールよりレンブラント派なんだけど、これはなんだかとっても好きだった。
劇的でもなんでもない日常のワンシーンを描いて、これほど美しい絵になるとは。窓から差し込む光の柔らかさ、女性のベールに透ける頭、銅の器に反射する室内とテーブルクロス。。。本当に隅々まで計算されつくし、しかも見ているものにその計算を感じさせない自然さ。陶然と眺めてしまった。

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レンブラント・ファン・レイン
《ベローナ》
戦争の女神ベローナの肖像画。メドゥーサの像を彫った盾を持ち、堂々たる姿。フェルメールと違い、歴史画の形を取り暗がりの中に鎧の鈍い光が浮かび上がる。レンブラント20代前半の作品。その腕の冴えに舌を巻く。晩年の肖像画のような、人物の内面をあぶり出すような絵とは違うが、技術的にはもう完成されていたのだろう。

まあ、この2枚を観に行ったようなもので、他はおまけな気分だったが、さすがオランダ絵画黄金期、見応えのある絵が並ぶ。

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ウィーリンゲン
《港町の近くにて》
海洋国家だったオランダ、湊や船を描いた絵も人気があった。これもその一つ。立派な帆船はもちろん、空の描写も見事。

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サーンレダム
《聖ラウレンス教会礼拝堂》
こういう、教会など建物内部の絵が発達したのはオランダの特徴。なぜ人気があったのかな。写真のように細密に描かれた教会。でも必ずしも実在の通りではなく、画家の創造のものもあるというから面白い。

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カルフ
《貝類と杯のある静物》
オランダ絵画と言えば静物画、と言う印象もある。

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フランス・ハルス 《男性の肖像(聖職者)》
レンブラントと並ぶ肖像画家、フランツ・ハルス。でもハルスのはなんだか親しみやすい。


知らない画家も多かったが、フェルメールとレンブラントだけでなく他の絵も素晴らしかった。しかし、バロック絵画ってなんか「茶色っぽい」気がするのは不思議(笑)。イタリア・ルネッサンス絵画とは色彩感が全然違うんだなあ。
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