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モネ展 [美術]

東京都美術館
http://www.ntv.co.jp/monet/

モネ展なんてしょっちゅうやってるんじゃない?と言う気さえしてしまうが、今回のは、パリのマルモッタン美術館の所蔵するモネの作品展。モネが死ぬまで手元に置いていて息子さんが相続した作品を寄贈したのがマルモッタン。そのいわばモネ自身のプライベートコレクションをベースに、マルモッタンが誇るモネの名品をごっそり持ってきた展覧会。

展示は比較的少ない人物画に始まり、あまり知られていない若い頃のカリカチュア、モネ自身が収集していた他の画家の作品などを交えながら、おなじみの風景画、睡蓮などをたっぷり。

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ポンポンつきの帽子を被ったミシェル・モネの肖像
2才の頃の次男。未完成(?)と思うような素早いタッチ。じっとモデルをしていられない子供を描いたからだとか。

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雪の効果、日没 (1875)
雪というモノトーンの世界にも繊細な色を持ち込むモネ。夕刻の空の色も美しい。

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小舟 (1887)
ジベルニーにアトリエ兼自宅を建てて制作に打ち込んだモネ。池に浮かべた小舟を描いたこの絵、水中の水草の茂った様子が、なんだか怖い。もしも落っこちたら捕らわれてしまいそうな妄想をしてしまう。

ジベルニーの庭で、モネは睡蓮をはじめ日本風の太鼓橋など庭の絵をたくさん、たくさん描いた。

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睡蓮
水に映った夕空が美しい。睡蓮よりこっちを描きたかったのかしら。


晩年のモネは視力が衰えた中で制作を続けた。激しい色使いと形をほとんどとどめないまるで抽象画のような表現は、視力のせいだろうか?

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日本の橋
もう、うっすらとしか橋の形状がわからない。でもちゃんと絵になってる。死ぬまで画家だったモネの執念のようなものさえ感じる。

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そして今回の目玉は「印象、日の出」の出品(前期)。言わずと知れた、印象派の名称の元になった作品。
最新の研究で、この絵の描かれた日時がわかったとかでその経過もパネルで説明してあったけど。そんなこと調べて何になるのかなあ、と素人は思ってしまった。(苦笑)研究者って暇なのね。その日にちが特定できて、この絵になんの価値が加わるのだろう?

比較的多作のモネ、展覧会で目にすることも多いが、珍しい絵も見られて充実。
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