SSブログ

7月歌舞伎鑑賞教室「毛抜」 [舞台]

7月8日(日)

先月に続いて鑑賞教室へ。日曜だが学生の小団体もいた模様。でもそんなにうるさくなかったけど。平日、団体の多い日だと、開演前とか場内がワンワン言うほどうるさいもんねえ。

解説は宗之助。前にも経験済みなので、先月の廣太郎君に比べるとリラックスした感じ。
花道、黒御簾など機構の説明はそこそこに、メインは女形のりき彌を舞台に出し、化粧、着付け、鬘を附けるところまで、女形の拵えが出来る様子をライヴで見せたこと。化粧だけなら去年もやっていたが、全部となると初めて見たし、珍しくて、初心者でなくても「へええ」と引き込まれて見てしまった。

H24-7鑑賞教室毛抜a.JPG
毛抜
愛之助の弾正、友右衛門の春道、高麗蔵の秀太郎、錦吾の玄蕃、宗之助の春風、廣太郎の数馬、廣松の錦の前、市蔵の万兵衛、秀調の民部、秀太郎の巻絹

愛之助初役の久米寺弾正、歌舞伎十八番の一つで、荒事の役。團十郎に習ったという愛之助は時折その團十郎によく似た口跡も聞かせ、まずは教えられたとおりきっちりやってるんだな、という印象。愛嬌と爽やかさがあって、まずまず好感の持てる出来。小姓の秀太郎と腰元の巻絹を口説いてあしらわれる場面など可笑しさもあるが、さすがに團十郎のようなおおどかさは出ないがこれは仕方ないだろう。荒事が本役の人とは思わないが、将来、実盛物語の実盛など捌き役に期待を抱かせる出来だった。

周りも本公演なみの顔ぶれが揃ってなかなか見応えあり。
中でも秀太郎の巻絹は御馳走もので、ほんの短い出番ながら色気たっぷりで美しくさすがの存在感。
市蔵、秀調、錦吾、友右衛門らベテランが手堅い。
廣松の錦の前が、登場する時奥から「いやじゃ、いやじゃ」という声が叔父の芝雀さんによく似ていて驚いた。台詞回しなども習ったのかな、と思えた。お化粧ももちょっと研究しようね、お姫様なのに眉がぶっといよ(笑)。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。