迫 昭嘉と室内楽の仲間たち 〜ドヴォルジャークとブラームスの世界〜 [音楽]
7月20日(水) ヤマハホール
台風が接近する中、コンサートへ。帰り、電車が止まったらどうしよう~?といささか不安ながら、でも公演中止じゃない以上行くっきゃないでしょ。
銀座のヤマハホールには初めて足を運んだ。ビルの7階から9階を使った3百数十席の小ホール。1階前方の席から階段状になっていて、2階席もあるのでかなり天井が高い。木をふんだんに使った内装が落ち着いた感じで音響も良い。
迫 昭嘉と室内楽の仲間たち
〜ドヴォルジャークとブラームスの世界〜
迫 昭嘉(ピアノ)
景山誠治(バイオリン)
豊嶋泰嗣(ビオラ)
上村 昇(チェロ)
プログラム
ドヴォルジャーク/ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65
ブラームス/ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
アンコール
ブラームス/ピアノ四重奏曲 第1番 第4楽章
迫さん、上村さんの私的にゴールデンコンビに、景山さん、豊嶋さんという日本トップクラスのソリストが加わったアンサンブルの夕べ。うわぁ、なんて贅沢。
前半のドヴォルザークは初めて聞いた曲で、申し訳ないがちょっとうつらうつらしてしまった。いえ、もちろん曲がつまらないとか演奏が退屈だったわけではありません。ドヴォルザークはメロディ綺麗だし、良い気持ちになっちゃって。仕事帰りに室内楽は、きついんです、正直。
気を取り直して、後半はばっちり目も覚めてしっかり聴きました。
ブラームスの室内楽は、良いですねえ。ほんとに。渋い、ってよくいうけど、そうかな。旋律は美しいし、歌心もあって、丁々発止の掛け合いはスリリングでワクワクするし。アンサンブルの楽しさいっぱいの曲。
もちろんそう思わせてくれたのは演奏が素晴らしかったから。
4人とも、ソロでも活躍されてる名手揃い。でもそういう人が集まったからと言って必ずしも成果が上がらないこともあるけれど、この4人は凄かった。もちろん、迫さんと上村さんは盟友だし、上村さんと豊嶋さんはアルティ四重奏団を組んでいるし、息が合うのは当然かも。
4人がお互いの呼吸を測りながら、自分が出るところはぐいっと先頭に立って歌い、退くところはすうっと下がってサポートに回る。そういうアンサンブルの基本の基を知り尽くした人たちが、他の人の手の内なんて見なくてもわかってるんだよ、という顔をして、縦の線も横の線も合わすだけでも大変そうな曲を難なくきっちりと、しかしのびのびと弾いていく様のなんと心地よいこと。あるときはしっとりと歌い、あるときは挑発し合うように、生き生きと音楽を奏でていく。聴衆はもちろんアンサンブルの醍醐味を味わって楽しかったが、いちばん楽しんでいたのは弾いていた4人の方では?と思えるくらい。
いやはや、ほんとに素晴らしかった。
さらに凄かったのがアンコール。ブラームスのもう一つのカルテットの終楽章。これはテンポも速くてとっても難しそうな曲。普通、本プログラムならともかく、アンコールでこんなのやらない。それをこの人達は、メインの曲以上に興が乗った様子で、まさしく丁々発止の面白さを聴かせてくれ、最後まで盛り上がる盛り上がる!うわ~、次回はぜひこの第1番を全曲聴かせていただきたいです。
迫さんのピアノは端正でやっぱり好きだわ。上村さんの情感あるチェロももちろん、クールな景山さん、ノリノリの豊嶋さん、とそれぞれの個性も垣間見られて、良い組み合わせ。ぜひまたやってほしいです。
終わって外に出ると、台風はどこに行っちゃったのか雨も止んでいて、電車も普通に動いていて無事に帰ることができました。めでたしめでたし。(あ、被害に遭われた方、ごめんなさい)
台風が接近する中、コンサートへ。帰り、電車が止まったらどうしよう~?といささか不安ながら、でも公演中止じゃない以上行くっきゃないでしょ。
銀座のヤマハホールには初めて足を運んだ。ビルの7階から9階を使った3百数十席の小ホール。1階前方の席から階段状になっていて、2階席もあるのでかなり天井が高い。木をふんだんに使った内装が落ち着いた感じで音響も良い。
迫 昭嘉と室内楽の仲間たち
〜ドヴォルジャークとブラームスの世界〜
迫 昭嘉(ピアノ)
景山誠治(バイオリン)
豊嶋泰嗣(ビオラ)
上村 昇(チェロ)
プログラム
ドヴォルジャーク/ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65
ブラームス/ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
アンコール
ブラームス/ピアノ四重奏曲 第1番 第4楽章
迫さん、上村さんの私的にゴールデンコンビに、景山さん、豊嶋さんという日本トップクラスのソリストが加わったアンサンブルの夕べ。うわぁ、なんて贅沢。
前半のドヴォルザークは初めて聞いた曲で、申し訳ないがちょっとうつらうつらしてしまった。いえ、もちろん曲がつまらないとか演奏が退屈だったわけではありません。ドヴォルザークはメロディ綺麗だし、良い気持ちになっちゃって。仕事帰りに室内楽は、きついんです、正直。
気を取り直して、後半はばっちり目も覚めてしっかり聴きました。
ブラームスの室内楽は、良いですねえ。ほんとに。渋い、ってよくいうけど、そうかな。旋律は美しいし、歌心もあって、丁々発止の掛け合いはスリリングでワクワクするし。アンサンブルの楽しさいっぱいの曲。
もちろんそう思わせてくれたのは演奏が素晴らしかったから。
4人とも、ソロでも活躍されてる名手揃い。でもそういう人が集まったからと言って必ずしも成果が上がらないこともあるけれど、この4人は凄かった。もちろん、迫さんと上村さんは盟友だし、上村さんと豊嶋さんはアルティ四重奏団を組んでいるし、息が合うのは当然かも。
4人がお互いの呼吸を測りながら、自分が出るところはぐいっと先頭に立って歌い、退くところはすうっと下がってサポートに回る。そういうアンサンブルの基本の基を知り尽くした人たちが、他の人の手の内なんて見なくてもわかってるんだよ、という顔をして、縦の線も横の線も合わすだけでも大変そうな曲を難なくきっちりと、しかしのびのびと弾いていく様のなんと心地よいこと。あるときはしっとりと歌い、あるときは挑発し合うように、生き生きと音楽を奏でていく。聴衆はもちろんアンサンブルの醍醐味を味わって楽しかったが、いちばん楽しんでいたのは弾いていた4人の方では?と思えるくらい。
いやはや、ほんとに素晴らしかった。
さらに凄かったのがアンコール。ブラームスのもう一つのカルテットの終楽章。これはテンポも速くてとっても難しそうな曲。普通、本プログラムならともかく、アンコールでこんなのやらない。それをこの人達は、メインの曲以上に興が乗った様子で、まさしく丁々発止の面白さを聴かせてくれ、最後まで盛り上がる盛り上がる!うわ~、次回はぜひこの第1番を全曲聴かせていただきたいです。
迫さんのピアノは端正でやっぱり好きだわ。上村さんの情感あるチェロももちろん、クールな景山さん、ノリノリの豊嶋さん、とそれぞれの個性も垣間見られて、良い組み合わせ。ぜひまたやってほしいです。
終わって外に出ると、台風はどこに行っちゃったのか雨も止んでいて、電車も普通に動いていて無事に帰ることができました。めでたしめでたし。(あ、被害に遭われた方、ごめんなさい)
>4人がお互いの呼吸を測りながら、自分が出るところはぐいっと先頭に立って歌い、退くところはすうっと下がってサポートに回る。
こういうの、実演でないと分らない部分であり、魅力ですね~。
>最後まで盛り上がる盛り上がる!
良かった良かった~!!と言いながら・・・指をくわえる・・・。(汗)
by ユキタロウ (2011-07-24 08:54)
私も、外国の有名な四重奏団
大枚はたいて聞きに行ったのに
うつらうつらやっちゃったことあります。
今、自室で音楽聞くときはしょっちゅうです。
不快な音楽では眠れませんね。
by そらへい (2011-07-24 13:33)
ユキタロウさん、
少人数のアンサンブルの方が、オケよりも観る醍醐味ありますね…全員に目が行きますし。
指くわえてないで、ユキタロウさんもコンサートに行きましょうよ~。
by mami (2011-07-24 22:11)
そらへいさん、
悪い意味でスリリングな演奏だと、おちおち寝てられませんからねえ(苦笑)。
でも大枚はたいて寝るとさすがにがっくり来ますねww
by mami (2011-07-24 22:13)