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BOZ SCAGGS & TOTO ライヴ [音楽]

3月29日 東京国際フォーラム・ホールA

先週のJCBホールのこけら落とし公演のチケットは入手できず、追加公演をやっと取ることが出来た。正直言うと、今この二組のアーティストが追加公演もソールドアウトになるほど人気があるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりした。
客席の年齢層は想像したほどは高くなく、若い人も結構多い。これもちょっと意外。

ステージは前半がBoz、後半がTOTOの二部構成。それぞれが約1時間半、休憩を挟んで約3時間半たっぷり。

Bozを生で聴くのは、約2年半前のブルーノート公演以来二度目。前回より席が遠いせいか少しスリムになったように見えた。お年も60を越え、髪も白くいささか薄くなったようだが、相変わらずダンディで素敵。衣装は黒のスーツに白いシャツをノーネクタイでスマートな着こなし。
演奏は、ブルーノートの時の方がやはり密度の高いものだったのは否定できない。いちばん拙かったのは音のバランスで、バックの音が大きすぎて肝心のボズのボーカルが埋もれ気味になることがしばしばだった。音響エンジニアは何を聴いているんだ、マイクリハーサルやってないのか?という感じがした。

とは言いながら、「Low Down」に始まり、「Jojo」「Georgia」「Slow Dancer」「We are all Alone」「Harbor Lights」「Miss Sun」「Herclues」「Lido Shuffle」(順番覚えてません、他にもあと数曲あったような気がする)などのヒット曲を次々に聴ける幸せは、極上のもの。Bozの歌は昔とちっとも変わらず上手くて声もセクシーで、何とも言えず大人の雰囲気。

どの曲も良かったが、個人的にいちばんツボだったのはアンコール1曲目。イントロが始まったとき、「ええっ、これはもしかして」とうなじが逆立つ感じ。一度で良いから生で聴いてみたいと思っていて、でもきっとやらないだろうな、と何となく思っていた曲「Loan Me a Dime」。客席の反応がイマイチだったのも無理はない、ボズのソロ名義のファーストアルバムに入っている、いわば隠れた名曲。やたらイントロと間奏が長いので、ライヴじゃやらないだろうな、とずっと思い込んでいた曲を、ほとんどオリジナルと同じに聴けるなんて。しかもギターのソロをボズ自身が弾いてるよ~。いや~、ギター上手いんだねえ。などと、何を今さら、と思いつつ感動してしまった。AORの代名詞になる前の、R&B色が濃かったBozが今もここにいる。 いや、マジで、この1曲が聴けただけで、今日出かけた甲斐があったというもんです。

バックは、女性コーラスが二人、トランペットとフリューゲルホーン、サックスとフルート、ギター、ベース、キーボードにドラムの編成。
数曲目からキーボードにTOTOのメンバー、デイヴィッド・ペイチが参加。ノリノリの演奏を聴かせてくれ、さらにアンコール2曲目の「「Breakdown dead ahead」にはギターのスティーヴ・ルカサーも登場して会場はヒートアップして休憩に突入。

ステージセットの変更も兼ねての25分くらいの休憩の後は、TOTOのステージ。
TOTOは、実を言うとアルバム1枚持ってないので、曲はほとんどわかりません。大ヒットした「ロザーナ」と「アフリカ」くらいで。
Bozのステージでは大半の人が座ったままだったが、こちらでは始めからほとんど総立ち。一気にロック・コンサートの熱気に包まれる。
スティーヴ・ルカサーのギュンギュン唸るギタープレイは健在。考えてみると、ヴォーカルじゃなくてギタリストが常に中心に立ってるロックバンドって珍しいかも。
ヴォーカルはTOTO歴代のボビー・キンボールにジョセフ・ウィリアムスも顔を揃えた豪華メンバー。スティーヴも歌うから、ヴォーカル3人。すごい。個人的にはジョセフがいちばんTOTOのイメージ、かな?
ドラムはサイモン・フィリップスで、何かが降ってくるようなど迫力のプレイ。そう言えばメンバー紹介の時に、スティーヴが、(亡くなった)ジェフ(・ボーカロ)もその辺にいるよ、って上を指して言ったのが印象的だった。
途中で、キンボールが今日は誕生日!とスティーヴが紹介して、会場みんなで「ハッピー・バースデイ」でお祝いする。
とにかくみんな、いい歳のはずなのに、それは楽しそうに弾けてる。いくつになってもこうしてロックをやってられるって良いな、と素直に感動した。

アンコールのラストでは、BozとBozのメンバーも舞台に登場して一緒に演奏して、興奮のステージは終了。
チケットは高かったけど、行ってよかった。大満足です。


Boz Scaggs

Boz Scaggs

  • アーティスト: Boz Scaggs
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1988/11/29
  • メディア: CD

「Loan Me a Dime」収録。
タグ:Boz Scaggs TOTO
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