11月30日

時間的には逆になりますが、顔見世初日の夜の部の前に時間があったので、ちょっとだけ京都で観光。
といってもなにしろ長丁場の顔見世の前だから体力温存のため(笑)、あまり遠くや何ヶ所にもは行けないなあ。
東山界隈でどこか、と考えて、紅葉の名所は永観堂はじめたくさんありますが、今年はやはり平安末期の創建以来初めて国宝「青不動明王二童子像」のご開帳をしている青蓮院に参拝することに。

青蓮院及びご開帳について詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.shorenin.com/

初めてのご開帳とはいっても、過去に美術展などに出たことはあるそうで、初公開ではなく、あくまでこの青蓮院で拝めるのが初めて、ということだそうです。

青蓮院は知恩院のすぐ隣にあって、前を通ったことは何度もあるけれど、中に入ったのは初めて。
行ったのは平日の午後でしたが、やはり多くの人が訪れていて門前には列ができていました。
でもすいすい進んで待ったのは5分くらいで中に入れました。

普段の拝観料は500円だけどこの特別公開期間中は1000円。その代わり願い事を書いて奉納できる護摩札と、お守り札をいただけます。

これがお守り。家に帰って父親にあげました。



玄関から入ってすぐが華頂殿という客殿(白書院)。三十六歌仙の額が飾られ、襖の蓮の絵がきれい。

お部屋によって色が少し違う。比較的新しい絵らしく、モダンな感じです。

青不動は次の宸殿にあります。


室内で暗いし、あまり近くには寄れないので残念ながらHPの写真のようにはっきりとは見えませんでした。でもここでは美術品ではなく、あくまで信仰の対象として拝見ではなく参拝させていただく心づもりで。前の人が退くのを待って順番に前に進んで、拝ませていただきました。

この青不動は高野山の赤不動・三井寺の黄不動とともに日本三大不動画とされるそうです。
今年は春に三井寺展で黄不動も拝ませていただいたので、何か御利益があるかしら。近いうちに高野山にも詣でなくちゃ、という気になってきました。

参拝の後はお庭を見学。典型的な池泉回遊式庭園。紅葉がきれい。一画にはツツジが植えられていて春にはこれも見事だとか。






庭の方から護摩供養の様子を拝見。

手前に植わっているのは「右近の橘、左近の桜」と名付けられているそう。

門前には見事な親鸞聖人御手植と伝えられる楠の大木が2本。(中にもあって計5本)

すごい根です。

お天気も良く、清々しい気持ちで南座に向かえました。

ご開帳は12月20日まで。これから顔見世に行かれる方はぜひ。
14日までは夜間ライトアップもされているそうです。写真を見ると幻想的でとてもきれい。これも見たかったなあ。