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アンコールワット旅行記(4) [お出かけ]

さて、いよいよ観光最終日です。旅行中は時間がたつのが本当に早いですね。
この日はオプショナル・ツアーとなっていて、いくつかのプランの中から選べるのですが、私たちは午前中は「ベンメリア」、昼食後に「トレンサップ湖の観光」と言う2つのコースで目いっぱい観光することにしました。どちらもガイドさんが是非と勧めてくれたので。

まずは「ベンメリア」へ向かいます。ここは泊まっていたシェム・リアップから車で1時間半くらいのところにある遺跡で、近年発掘されたばかりで観光できるように整備されたのはほんの数年前からという新スポット。だから10年位前にアンコール・ワットに行った人は見ることが出来なかったそう。
ベンメリア1.JPG
まだ発見された状態からほとんど手付かずで、修復は行われていない。観光客が入れるように足場が組んであるだけ。なのでいかにも廃墟と言う雰囲気。緑も濃くて、ジャングルの中に取り残された寺院と言う様子。
時代的にはアンコール・ワットの少し前。構造的にはよく似ているらしい。
ベンメリア2.JPG
うっそうとした森の中で、それこそインディ・ジョーンズでも出てきそう。
ベンメリア3.JPG
レリーフに生えたコケが年月を語るようです。

ベンメリア4.JPG

ベンメリア5.JPG
これから先、ここをこのまま廃墟で残して見せるか、他の遺跡のように修復するのか、まだ決まっていないそうですが、今の廃墟もこれはこれで興趣深く感じました。

ベンメリア6.JPG
参道の両脇の空き地には「地雷撤去済」の看板が。こんなのどかな場所に...。シェムリアップではあまり感じませんでしたが戦争の傷跡に胸が痛みます。
実はほかの遺跡の参道などで、地雷で手足を失った人たちがガムランの演奏をして寄付を募っているのをよく見かけました。さすがに写真を撮るのは憚れましたので撮っていませんが、まだまだ被害は続いているようです。

さてさて、遺跡めぐりはこれで本当に終わり。いったんシェムリアップに戻って昼食の後、今度は湖へ。
トレンサップ湖は、東南アジア最大の湖なんだそうです。知らなかったなあ。実を言うとアジアの地理ってあまりよく知らない。

トレンサップ1.JPG
遊覧船で観光、と聞いていたのですが、え、これですか~?ちっさ~い(笑)
(団体用のもっと大型の船もありましたが、私たちは人数が少なかったので小さい船。でも貸切)

トレンサップ2.JPG
水は泥水です。年間こうなのか、季節的にこうなのかわかりません。今は雨期で湖の面積が大きくなっていて、いちばん大きいときは乾期の3倍にもなるそうです!でも今年は雨が遅いとガイドさんは心配そうでした。
雨期には岸辺のマングローブのところまで水が来て、魚が根っこのところに卵を産みます。でも水が来ないと産めません。そうすると来年の漁獲量が減ってしまうのです。漁業だけが現金収入の人も多いので大打撃になるそうです。ここも異常気象なのでしょうか。

トレンサップ3.JPG
岸辺には水上生活をする人々の船がひしめくように泊まっています。中にはお店や学校、教会もあります。犬もいたんだけど、散歩はどうしてるんだろう...。

ワニ.JPG
途中で寄った大きな船。船の中に生簀があって、魚やワニ(!)を飼っている。見えますか、ワニ。この暑さで日陰に避難してました...ワニは食用ではなく皮をとるために飼育されているそうです。そういえばシェムリアップ市内のかばん屋さんで、加工前のワニ革をベロンと吊るしてあるのを見かけました...。怖かった...。

トレンサップ4.JPG
やっと入り江を抜けて広いところへ出ました。うわあ、湖なのに水平線が見えます。でも一面泥水。だけど地元の人はこの水で炊事も洗濯もしちゃう。ううむ。
ガイドさんが、「シェムリアップみたいな都会だけ見てたらカンボジアの普通の生活は解りませんよ」と言っていたのがなんとなく理解できた気がする。

さてさてこれで本当に観光が終わりました。
ここまで写真を見ていただいて、ずっとお天気がよいのにお気づきでしょうか。あれ、今って雨期じゃないの?そう、実際私たちの滞在中、昼間傘を差したのは一度だけ、それもパラパラッと一時的に降った程度でした。その代わり、夜になってスコールのような強い雨が二度降りました。一度は雷もごろごろ。遺跡観光中にあんな雨に降られなくて幸いでした。
日本の梅雨と違って、雨期と言っても一日中しとしと降るのではないようです。特にこの時期はスコールは夜来ることが多いとか。ラッキーでした。

4日間、よく歩いて、階段にもたくさんよじ登って、体力は使いましたねえ。もしこれから行こうかと思われた方は、覚悟して行かれた方がいいです。又、ヨーロッパなどのお城や教会を観るのと違って、基本的にはずっと屋外を歩きますので、やっぱり暑い!!です。
でもそれでも、今回やっぱり行ってよかったです!しんどかったけど、楽しい旅でした。

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コメント 6

リュカ

ほんとにインディ・ジョーンズみたいです^^
でも、地雷撤去済って看板を見ると
ここが戦地だったって改めて気づかされます。

mamiさんも晴れ女なのかしら?^^
旅行おつかれさまでした。
たのしく拝読いたしました^^
by リュカ (2010-08-23 18:44) 

ぶんじん

緑の廃墟か、とっても惹かれますねぇ。いってみたいなぁ。
映画「キリング・フィールド」を思い出しちゃいました。いろんな歴史がしみこんでいるんでしょうね、この廃墟にも、泥の河にも。
by ぶんじん (2010-08-23 22:33) 

mami

リュカさん、ね、インディ・ジョーンズが出て来そうでしょう?
うっそうとした緑の中に埋もれていて、なんだかいい感じでした。
なのにこんなところまで地雷が埋められていたなんて、あの国ではまだまだ戦争は記憶に新しいことなんですね。

私はともかく友人が雨女なので覚悟してたんですが、拍子抜けするくらい降りませんでした。おかげで暑かったけど、写真もいっぱい撮れて良かったです。
お付き合いいただきありがとうございました。
by mami (2010-08-24 00:21) 

mami

ぶんじんさん、こんばんは。
木々の緑と遺跡のコントラストが素敵でした。石の建物を覆って壊してしまう木の力ってすごいですねえ。
いいところですよ。ぜひいつか行ってみてくださいね。
by mami (2010-08-24 00:25) 

★とろりん★

mamiさま、

森に眠る廃墟…とても神秘的ですね。
森にとっても遺跡にとってもいちばん良い方法で
保存・修復されると良いですね。

写真やテレビだけでは絶対に伝わらない、
その場で感じないと理解できない景色ってありますね。
「知る」ことって本当に大切だと思います。

mamiさまは晴れ女さんなんですね!
今度ぜひ、旅をご一緒しませんか?(笑)
晴れ女のmamiさまと、嵐を呼ぶ女の私。
なんだか、ジェットコースターみたいなお天気が
繰り返されそうですよね(笑)。
by ★とろりん★ (2010-08-26 23:55) 

mami

とろりんさん、こんばんは。
確かに実際に行ってみないとわからないことってありますね。
今回の旅では、暑さとか(笑)緑の迫ってるような感じとか。
だから旅って面白いです。

嵐を呼ぶとろりんさんと連れ立って行ったらどうなるでしょうね!?今回みたいなアウトドア主体の旅は危険かも(笑)。
by mami (2010-08-27 00:17) 

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