今年も後わずか。ただ今実家に帰省中です。
実はまだ一つ最後の観劇記事を書けていないのですが、携帯では書けなさそうなので、今年遊んだ履歴をまとめてみました。

歌舞伎52(玉様や菊ちゃんの舞踊会も入れて。リピート含まず)、文楽15(同)、クラシックの演奏会8、ライヴ14(うち10は省吾)、展覧会35。

歌舞伎では初芝居に行く朝富十郎さんの訃報を聞いて幕が開いた年でした。そして秋には芝翫さんも。前の歌舞伎座の思い出と共にかけがえのない二人を亡くしました。
一方播磨屋贔屓としては吉右衛門さんの人間国宝認定、又五郎&歌昇の襲名と言うおめでたいこともあって忘れられない年に。

心に残った舞台は一杯。順位はつけずに挙げると吉様の籠釣瓶、石切梶原、寺子屋に角力場、元禄忠臣蔵。仁左様の連獅子、すし屋、沼津、与三郎に仙石屋敷。菊五郎さんの魚宗と新三、菊ちゃんの道成寺に松緑との吉野山、などなど。

大幹部吉右衛門、菊五郎、仁左衛門の三人が芯になって充実。
若手では菊之助がダントツの活躍で躍進。松緑も地道に精進。来年は勘太郎と亀治郎の襲名が楽しみ。

文楽では2月の桜丸切腹で住さんの語りに号泣。歌舞伎も含めて今までの観劇人生でいちばん泣いた。人形では同じ2月の簑助勘十郎の吉野山の美しさに酔いしれた。

音楽ではなんといっても省吾4年ぶりのアリーナツアー。私には今年最大の大切な思い出。思うことが多すぎて記事に書けずじまいになってしまったが、今年この国中がうちひしがれた困難な年に、省吾さんのツアーが敢行されたのはファンには奇跡の符合で、どれほど救われ力づけられたかわからない。
クラシックはどれも良かったが、中でも五嶋みどりの王道を行く演奏に圧倒された。ヨー・ヨー・マ、ダン・タイ・ソンの至芸も堪能。

美術展は大規模な企画展が多かった去年に比べると地味な印象。出光での二ヶ月続きの琳派展、太田記念の国芳展、千葉市美術館の抱一展、カンジンスキー展クレー展ゴヤ展などが面白かった。

なんだかんだ今年もたくさんの感動に出会えたことに感謝。
拙文にお付き合いくださったみなさまにも御礼申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさま、どうぞ良い年をお迎え下さい。