8月22日(月)
ちょっと日が経ってしまいましたが、9月に三代目又五郎と四代目歌昇を襲名するお二人と播磨屋一門が、浅草でお練りを行われました。
ちょうど休みの日だったのと、播磨屋さんのお練りなんてもう一生見られないだろうと思って、見に行ってきました。
実を言うとこの記事は書かないつもりだったけど、やっぱり特別なことなので記録に残しておこうかと。

当日は明け方からあいにくの雨。それも結構土砂降り。起きた時は、これは中止かな、とも思ったけどとにかく家を出ましたが、電車の中でもtwitterでチェックすると「中止らしい」「やっぱり決行」と情報が錯綜。もう~、と思いながらとにかく浅草へ行くと、やや小降りになっている。
雷門に行くと、関係者らしき人が9月公演のチラシを配っていらしたので、聞いてみると「お練りやります!」とのこと。ほっとして、まだ時間があったのでとりあえず浅草寺さんにお参りして、天候の回復と公演の成功をお祈りする。

始まりは11時と聞いていて、始めは雨を避けて山門のところで待っていたけど、なかなか来そうにないので雷門の方へお迎えに行くと、やっと賑やかな音が聞こえ、お練りの行列が見えてきました!


先頭はお囃子連中。
待っている間に地元の人が「お囃子の連中、力入っとったで。昨夜も遅くまで練習しとったわ」と話しているのが聞こえ、嬉しくなって「ありがとうございます~」と言いそうになった。聞くところでは、お囃子の人たちは今年三社祭りが中止になって出番がなかったので、張り切ってらしたとか。


次は木遣りの男衆。う~ん、粋!格好いいわあ。


そして芸者衆も。艶やか~。


最後にやっとお姿が見えました。播磨屋の皆さん!

終始ニコニコ満面の笑顔の新又五郎さんと、その横で緊張した面持ちの新歌昇君。そして一門の長として厳かな顔つきだった吉右衛門さん。
うわ~、劇場外でこんな近くでお姿見たの初めて。緊張で写真は手ぶれしまくりでした。

ゆっくりゆっくり進んだ行列は浅草寺の階段の所で記念写真と襲名のお二人と吉右衛門さんのご挨拶。
その後ご一行は中でご祈祷。

中に入られたところでもう帰ろうかな、と思ったら、twitterで知り合った同じ播磨屋贔屓の方と連絡が取れてご対面し、おしゃべりしながら出てらっしゃるのを待つことに。
お帰りは正面からではなく右手の階段の方に出てらして、そこでまた記念写真と、プレスインタビューをやっていた模様。

播磨屋一門勢揃い。歌六さんとそのご子息も加わり、賑やかになりましたねえ。先代又五郎さんが亡くなられ、一時は吉右衛門さんお一人になってしまった播磨屋、昨年歌六さん歌昇さんが萬屋から播磨屋に復されて大所帯になって、吉右衛門さんもいわば家長のような気持ちでおられるのでは。

その後隣の浅草神社にもお参りされて、やっと解散されました。ご苦労様でした。
私は存じませんでしたが、初代吉右衛門は浅草神社の氏子で、境内には句碑など縁のものもあるのでした。

お車で奥様とお帰りになる吉右衛門様を遠くからお見送りして、先程お会いした播磨屋贔屓の方とそのお友達とで近くのお店でお昼をいただき、もう一度お参りして、さらにまだお茶までしながら、初対面なのに播磨屋話で盛り上がる盛り上がる。
一日すっかり播磨屋充をして楽しい一日を過ごしました。

とっておきの一枚。穏やかなお顔。