9月16日(木) 花伝舎
「黒御簾音楽入門~もっと知りたい!歌舞伎のこと~」
と言う催しに行ってきました。
会場は西新宿にある、廃校になった小学校を利用した「芸能花伝舎」。
実は仕事場のすぐ近くなんですが、行ったのは初めて。

参加者は150人くらいかな。
講師は菊五郎劇団の方たち。唄方の杵屋長四郎、芳村伊十平、三味線方の杵屋巳吉、柏要吉、、囃子方の望月太左治、望月徹の皆さん。
それに菊五郎劇団音楽部長で人間国宝の巳太郎さんのご挨拶付き。

今回は入門と言うことで、歌舞伎のいろんな場面で使われる代表的な黒御簾音楽を実演を交えて解説していただいた。「隣柿の木」に始まり、「箱根八里」「どうぞ叶えて」等々、聞き覚えのある曲ばかり。
でも普段は黒御簾の中で客席からは見えないところで演奏されているのが、目の前でやっておられるのを見るのは新鮮。
特に囃子方のいろんな楽器は、初めて見るものもあってとても興味深く面白かった。

解説は主に長四郎さんと巳吉さんが担当されていたが、休憩後の質問コーナーでは囃子方の太左治さんも丁寧に答えて楽器紹介や実際に音を出して聞かせて下さり、波音だの、雪の音、鐘の音、等々、はは~実際はこうして音を出してるんだな~、と改めてわかって興味深かった。

また菊五郎劇団音楽部は音羽屋はもちろん、成田屋他を、播磨屋や成駒屋などは鳥羽屋里長社中が担当、などだいたいの分担が決まっている、など今更ながら、あ、そうだったんだ、と言うお話もあり面白く聞かせていただいた。

最後は参加者全員で、「数え歌」を練習。「ひとつとや ひと夜あくれば賑やかで。。。」って言うあれです。
長四郎さんのご指導で、本物の菊五郎劇団をバックに歌っちゃうなんて、おそらく二度とない経験をさせていただいて、楽しくお開きとなりました。

評判が良ければまた次も考えますとのことでしたが、ぜひお願いしたいですね。