三井記念美術館

日本美術の用語を展示品に解説をつけながら説明する展覧会。
あいうえお順に「葦手絵」「色絵」に始まり、「七宝紋」「青海波」「誰が袖」。。。などなど。


「色絵」 色絵鶏香合 仁清作
仁清の焼き物は色も形も凝ってて素敵。


「雲龍」 雲龍図 狩野探幽
いろんな画家が様々に描いてきた雲龍図。探幽の作も迫力いっぱい。


「大津絵」 鬼の念仏
庶民的でユーモラス。


夏休みだし、子供や日本美術初心者向けの企画かと思いの外、「歳寒三友」、「すやり霞」「六祖図」などと言った、あまり聞き慣れない言葉も多く、説明も意外と難しい。子供などは多分途中で疲れてしまいそう。。。


「雲母摺」 光悦謡本
膠で溶いた雲母を版木に塗って紙に写した料紙。雲母がキラキラ光るからきらずり。書と一体となって単なる書物ではなく美術品。
 

「牙彫(げちょう)」象牙など動物の牙に施した彫刻のこと。
安藤緑山作 染象牙果菜置物 まるで本物と見まがうような精緻な作品。これはびっくりした。


「吹き抜き屋台」 源氏物語画帳
上から室内を俯瞰した、日本独特の構図。

まあ、実のところは所蔵品展なのだが、キャプションに工夫することで特別展に格上げした、と言ったところ。
展示品そのものは優品揃いで見応えあり、勉強にもなるし面白い展覧会だが、私はあまり説明を読むのが好きじゃないので(作品を観てる時間より読んでる時間が長くなるのが嫌い)ちょっと疲れちゃったかな。
とはいえ、日本美術に親しむきっかけには良い展覧会だと思う。