7月10日(日) 太田記念美術館

先月の前期に続いて後期の展示を見に行ってきました。
後期のテーマは「遊び心と西洋の風」。
国芳自身大好きだったという猫や鳥を擬人化した絵や、役者絵を禁じた幕府の命令の網をかいくぐる知恵を駆使したユーモアたっぷりの絵などが並ぶ。


「流行猫の曲手まり」 
猫が着物を着て曲芸をやってる。猫好きでなくても、思わずムフフとなってしまう。

他に、役者の顔の代わりに猫の顔になってる芝居絵などもつい笑ってしまえる面白さ。こういう絵は、歌舞伎を知ってるとより一層面白い。


「猫の当字 かつを」
いろんな猫をつないで「かつを」の字の形にしてある。発想がほんとにユニーク。よっぽど猫ちゃんが好きだったんだねえ。よく観察してるもの。


「山海愛度図会 ヲゝいたい」
奇想天外な絵が多い国芳だが、もちろん美人画だって描いている。でもここにもちゃっかり猫が。飼い猫にしがみつかれて「痛いじゃない」と言ってる可愛い娘さん。

これらの他にも、今話題の「スカイツリー?」が描かれたような奇妙な絵や、西洋画に影響を受けたというちょっと不思議な絵など、国芳の絵の幅の広さを改めて知ることができる。
とっても楽しい展覧会。