1月16日(日)
銀座三越



演舞場に行く前に三越にお弁当を買いに行った時、ふと目についた案内が気になって、帰りに寄ってみた展覧会。

葉山有樹さんは、61年生まれの陶芸家。まったく名前も作品も知らなかったが、経歴を見ると、すでに海外も含めて何度も個展を開催するなど活躍されている様子。ふ~ん。なかなか現代作家の活動って、一般の目にはつかないなあ。

作品はどれもそれは繊細で華麗な絵付けばかり。
いくつかシリーズがあって、チラシ表の花の柄のものは、いったい何種類の花が咲いているのかしら。ちょっとリバティのプリントを思い起こしてしまったが、これ当たり前だけど全部手描きだよね!?と思ってしまう。イスラムの細密画みたいな感じも。

他にも北欧神話みたいな絵とか、鯉の滝登りを描いた登竜門シリーズのような物語性のある絵も素敵。

中でもいちばん心惹かれたのは森羅万象図のシリーズで、涅槃図のような動物が何種類もそれは細かく描き込まれていて、鹿や熊やほんとにたくさんいて、見飽きないくらい楽しかった。

新しいけど伝統も感じる、洋陶器のようででも有田や伊万里の基礎にのっとってる、そんな不思議な作品でした。

ちなみに、会場では即売もしていて、お値段は小さいもので20万円くらいから大きなのだと300万円とかいろいろ。現代アートに疎いので、これが他の人に比べて高いのか安いのかわからないけど、あれだけ根気のいりそうな作品が300万なら安いのかなあ、と思ったりもした。いえ、もちろん私には手どころか指も出ませんけどね。

葉山有樹さんのHPで作品が一部見られますので、興味を持たれた方はそちらをどうぞ
http://www.yukihayama.jp/index.html