1月9日(日)

東京国立博物館に行ってきました。http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
新春恒例の干支にちなんだ展示と、本館リニューアル記念特別公開が目当てです。


特別展じゃないので空いてるかと思ったら、割と混んでいました。貫地谷しほりちゃんを起用したポスターや新聞広告で宣伝したからかしら。なんか、この頃東博やるじゃん、って感じ。


さてまず特別公開では、目玉は光琳の「風神雷神図」…08年秋の「大琳派展」の時にも観ているが、美しさと可笑しさ楽しさが同居する、何とはなしにめでたい絵。
これが展示されているのは「書画の展開」本会第8室で、他に応挙の「雪中老松図」、若冲の「松梅群鶏図屏風」も。応挙の絵はやっぱり好きだな。平易な表現なのにきりりとしていて。


国宝では雪舟の秋冬山水図。大きな絵ではないが、筆致の精密かつ剛胆な味わいが楽しめる。
同じく国宝、狩野永徳の「檜図屏風」金箔に松の大木がうねるように描かれて力強い絵。

親しみやすさでは北斎の「富嶽三十六景」、時間がなくて全部ちゃんと観れれなかったが、何度観ても楽しい。
このほかにもそれはいろいろ名品がいっぱいあります。普段特別展ばっかりでなかなか常設展示まで手が回らないけど、考えてみれば日本を代表する博物館だものね。さすがのコレクション。
こういうのが全部特別展じゃなくて観られるんですよ。これは行かなくちゃ。
以上の特別展示は16日まで。

干支にちなんだ展示も楽しい。今年はウサギで、掛け軸などの絵はもちろん、焼きもの、蒔絵、衣装などいろいろあって、ウサギはやっぱり絵になるから良いよね。


広重「月下木賊に兎」


伊万里 染付双兎図大皿(そめつけそうとずおおざら) ウサギの顔がひょうきんで可愛い~。

以上の展示は1月30日まで。

この二つの特集展示、入場料は共通でたったの600円也。特別展1500円が当たり前のご時世にこれはお得感ありありです。

ところで今回初めて知ったんですが、東博のこういう所蔵品展(平常展ではなく「総合文化展」と呼んでいます)では、一部を除き写真撮影OKなんですね。まあ、写真撮るくらいなら絵はがき買えば、と思うのですが、みんなバシバシ撮ってましたねえ。気持ちはわからなくはないですが。「風神雷神図」もOK。確か特別展では駄目だと思うんですがね。