10月19日(火)
東京国立博物館
http://todaiji2010.jp/index.html



平日の午後2時頃行ったので、待ち時間もなく、中もそれほど混んでいなくてストレスなく見ることができた。

今年は平城京遷都1300年祭とか、奈良関連のイベントが多いが、こちらは「光明皇后1250年御遠忌記念 」ということで、聖武天皇の発願により建立された東大寺の歴史をたどり、至宝の数々を見ることができる。

初めの展示室には、東大寺の前身の寺院の遺物である瓦など。珍しいのは瓦の色が素焼きの白っぽいものや、唐三彩のような彩色されたものだったこと。現在の東大寺はもちろん黒い瓦だが、こういう瓦だったらずいぶん雰囲気が違って見えただろう。瓦の装飾の彫りも、いろいろな唐草模様で綺麗だった。

展示作品中の呼び物は、大仏殿前に普段は置かれている「国宝 八角燈籠」。
最近の東博でよくやる、スロープを上がって上から眺め、降りて間近で眺めることのできる展示の仕方。
高さ4.6メートルもある(おそらく)青銅製の巨大なもので、八面に楽器を手にした音声菩薩と躍動的な獅子の姿が彫られている。笛などを演奏する菩薩様の姿が優美で、透かし彫りの彫刻も見事。

金堂の鎮壇具も見物。小さな銀製の蝉の形をした鍵があって、横にあった解説映像で解錠するところを見せてくれていて、ほほ~よく考えたなあ、と感心。(同じような映像があちこちにあって、肉眼ではよく見えない部分を見せてくれて親切だが、全部ちゃんと見ると結構時間を取る)

仏像ももちろんあって、4月の花祭りの時に祀られる「誕生釈迦仏立像」は顔の表情が愛らしい。
先日三井美術館でも見た「五劫思惟阿弥陀如来像」にも再会。やっぱりあの頭にはちょっと笑ってしまう。

歌舞伎や文楽の「良弁杉の由来」でおなじみの良弁様の像も。清廉でちょっと厳しそうなお顔が印象的。
また、快慶作の阿弥陀如来像や地蔵菩薩像のすっきりと美しいお姿も素晴らしい。

この展覧会、東大寺大仏展という名称だが、もちろんあの大仏様が来ているわけではない。あれが動いたら大変だ。その代わり(?)、会場内では大仏様を様々な角度から見せてくれるヴァーチャル映像が流されている。当たり前だが、普通は下から見上げるしかないが、上から後ろからの姿を見られるのは面白かった。
また、展示室外だが、1階のラウンジには大仏様の右手の実物大レプリカ(!)が展示されていて、その大きさを実感できる。

東大寺にはもちろん昔行ったことがあるが、大仏様と南大門の運慶、快慶作のあうん像以外はほとんど印象に残っていない。今度行ったらもっとしっかり隅々まで見なくっちゃ、と思った。

なお、11月2日から22日までは、特別に正倉院の宝物も見られるとか。奈良の正倉院展までは行けないけど、こちらで少しですが見られますよ。