横浜の赤レンガ倉庫で開催中の「浜田島」に行ってきました。
http://shogo.r-s.co.jp/hamadajima/index.html

これは、ロック・ミュージシャン浜田省吾と、浜田を30年にわたって撮り続けたグラフィック・デザイナー田島照久のコラボレーション。
CD(レコード)ジャケット、ツアー・パンフ、ポスターなどのために撮影された写真を、今回この展示会のために再構築、リマスターし、最新のデジタル・グラフィック技術を施した作品展です。

浜田さんのファンなら、どの作品を見ても、「ああ、これはあのアルバムの」と思う写真も、一つ一つ新しい手を加えてあって、単なる回顧写真展ではありません。
また、作ってみたけど、結局没になって公表されなかった作品もあり、もしこれがあのアルバムに使われていたらまた違う印象になっただろうな、などと思いながら見るのも楽しい。

そして何より、田島さんの浜田さんと彼の音楽に対する愛情と理解、敬意がどの作品にも溢れているのです。
単に格好良く、綺麗な写真なら他に撮れる人はいっぱいいるかもしれないけど、そのアルバムやツアーのコンセプトを理解し、ヴィジュアル化するのは、単なるフォトグラファーの仕事の領域を越えているのかもしれません。

30年にわたって、一人のアーティストのヴィジュアルを一人のデザイナーがずっと担うという、おそらく業界でもごく稀な二人の結びつきがあって初めて到達した世界。

写真だけではなく、フィルムと音楽のインスタレーションもファンには必見。

でも、浜田さんのファンだけではなく、ポートレイトやデザインに関心ある人にもぜひのぞいてほしい展覧会です。
7月15日まで開催。

 会場内の案内パネル






図録より。雰囲気だけでも。