東京都美術館
https://www.tobikan.jp/yasukoiba/



「まなざしのあわい」とタイトルのついた展覧会。伊庭靖子(1967~)の名前も知らなかったが、ポスターを見て、写真?と思ったが油彩だという。とても写実的で、ファブリックなどは手触りまで感じられるほど。
窓辺に置かれた瓶類などは、光や空気まで切り取ってキャンバスに写されているよう。まさしくあわい。静謐という言葉がよく似合う。

またシルクスクリーンによる風景は、特別な景色でもなさそうに見えるが、細密で、草木の一本一本まで描かれて、そよぐ風まで感じられる。

一見、奇抜さはない。でも新しい。
見ていて心に染みてくるものがある、不思議な展覧会だった。