2月16日(木)
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ただでさえ歌舞伎やクラシックのコンサートに比べると一人では行きにくい感じがするライブハウスに、ヴァレンタイン・ウィークに行くのはかなり勇気がいる。でもお気に入りのアーティストが出るとあってはそんなこと言っていられない。
と言うことで、ジョン・ピザレッリのライヴに行ってきた。
去年も来日が予定されていたが震災の影響でキャンセルになってしまったのでちょっと間が開いた。

今日は席がステージ真ん前のテーブル席。開演直前についたのに、ぽっかり空いていたの。6人掛けの両隣はもちろんカップルだったけどね。気にしな~い。
しかしあんまり近くて(歌舞伎のかぶりつきよりずっと近い)ドギマギしてしまった。すぐに目が合っちゃうんだもん。

さて演奏は、メンバーも前回とまったく同じ、新譜もまだ出ていないとあって、特に変わったところもなくいつも通り軽やかでスィンギーな演奏をたっぷり。小粋、と言う言葉がこれくらい似合う人もそういないと思う。肩の凝らない、リラックスした音楽。でもギターの腕は超一流。ほ~んとに楽しいライヴ。
曲は今までにリリースしたアルバムから、シナトラやバーリン、ナット・キング・コールなどのスタンダード。
あ、でも1曲、5月に出るニューアルバムから、と言ってウェス・モンゴメリーのカバーを披露。題名はわからなかったけど、従来のジョンと違った雰囲気でちょっと驚き。これは必聴だな。発売が待ち遠しい。

メンバーとの息もぴったり。ドラムのテデスコのプレイがオーソドックスで好き。ピアノのフラーもすっかりなじんで粋で綺麗な演奏。ジョンの弟マーティンのベースも目立たないけどしっかり支えてる。(メンバー紹介でマーティンにわざと何回も名前を聞くのも恒例化?)

アンコールには客席から「I Like Jersey Best」!と声がかかって「え、あれ好きなの?ぼくは好きだけど、マーティンは嫌いなんだよ」とか言いながら弾き始めた。まさかまさかの実演が聞けるとは。ライヴ・アルバムに入ってる抱腹絶倒の物まねメドレー。B.スプリングスティーン、ポール・サイモン、ボブ・ディラン、ルー・リードにビーチ・ボーイズ、ビリー・ホリディと言ったCDに入ってるものに加えて、さらにヴァージョン・アップ!ビージーズやザ・フー、ジャクソン・ブラウンまで出てきて客席は凄い盛り上がり。
それまでスタンダードでしっとりムードだったのに、最後は大笑い。ほんとに楽しかったです。

John Pizzarelli (g,vo)
Larry Fuller (p), Martin Pizzarelli (b), Anthony Tedesco (ds)