4月25日(月) サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol02/index.html



今年、サントリー美術館は開館50周年だそう。
初代は丸の内、後に赤坂見附、そして現在の六本木、と場所を変えながらコレクションを増やしてきた。その50年の軌跡を代表的な所蔵品でたどる展覧会。
丸の内時代はさすがに知らないが、赤坂の時は知っている。だいたい、本社が大阪にあるのに、美術館も音楽ホールも東京に作るって、どうよ、と大阪の人間はみんな思っている。(ちなみに、大坂の天保山にできたサントリー。ミュージアムの方は閉館とのこと)が、まあそれはここではおいといて。

基本的に、日本美術は何でも、という感じのコレクション。強いて言えば、切子やガレなどのガラスの器や、陶磁器のコレクションが特に充実しているか、と言う印象。
蔵品展なので、これまでに観たことがある作品も多いし、統一テーマがあるわけではないのでやや散漫な感じではあるが、さすがにどの作品も水準は高くて見応えはある。


薩摩切子 藍色被船形鉢


能装束 段流水海松貝模様縫箔
江戸時代 18~19世紀

着物と共に展示されていた、櫛笄の類も意匠が凝っていて素敵。
絵画では中世の絵巻物のいくつかが楽しい。
屏風絵もあり、狩野派、土佐派などと共に、新蔵品の「伊年印」の四季図がさすがに華麗。
今後も50周年記念の展覧会が続くようなので、足を運ぶのも良いかも。