7月7日(木) 王子ホール



「東京クヮルテットの室内楽」シリーズ vol.6
と題された2日連続の演奏会の1日目を聞く。
今回はヴィオラの清水直子さんを迎えての、モーツァルトの弦楽5重奏チクルス。

<第1夜 7/7>

モーツァルト:弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K515
      :弦楽五重奏曲 第2番 ハ短調 K406 (516b)

********** 休憩 **********

モーツァルト:弦楽五重奏曲 第5番 ニ長調 K593

アンコール
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第1番 変ロ長調 K174 より 第3楽章 メヌエット

とても楽しみにしていた演奏会なのですが、実は前日から体調を崩し、当日は仕事を休んで一日家で寝ていました。出かけるのは無理かな、と思ったのですが、夕方かなりましになった気がしたのと、どうしても聞きたかったので無理を押して出かけましたが。。。
やっぱり無茶だったようで、会場に着くとぐったり。後はかなりぼんやりした意識の中で聴いておりまして、とてもまともな感想は書けません。

それでも、ああ、モーツァルトで良かったな、と。これが近現代の神経に障るような(普通だったらそういう音楽も好きなのです)曲だったら、途中で帰ってたかも。

東京クヮルテットの演奏は、柔らかく暖かい音色でした。清水さんとの息もぴったり。ギスギスしたところがなくて、本当にモーツァルトの美しさが際立つ演奏。霞のかかった頭でも、なんて心地良いんだろう、と感じました。本当はもっとちゃんとしたことを言いたいけれど、今回は知ったかぶりはやめておきます。
でも心洗われたおかげか、帰りはちょっと元気になりました。

ロビーではCDの販売と同時に、今回の震災への義援金募集の呼びかけがされていて、千円以上寄付した人には東京クヮルテットが今年2月に阪神淡路大震災の支援のために開いたチャリティ演奏会のライヴCDが渡されていました。申し訳ない気さえしましたが、ちゃっかり私も頂いてきました。優しい心意気が嬉しかったです。